【島根】出雲圏域の医師や療法士 在宅リハ支援へ固い連携
地域 2015年11月27日 (金)配信山陰中央新報
在宅でのリハビリ知識の普及を図る出雲圏域の医師や理学療法士29人の任意団体「出雲リハケアネット」が活動の幅を広げている。医療や介護の現場で在宅への移行が進む中、職種や施設を越えた連携体制を構築。患者が退院後も必要なリハビリを受けられるよう、介護職への働き掛けや勉強会を重ね、病気になっても安心して暮らせる地域づくりに努めている。
同ネットは2012年10月に発足。県内の七つの医療圏域で関係機関が在宅リハビリ支援のネットワークをつくる例はほかにない。
同ネットによると、退院後も継続してリハビリの必要性がある患者が多いが、在宅に復帰後は病院との関係が途切れがちで、介護・療養計画を立てるケアマネジャーはリハビリの知識が乏しく、適切なリハビリが継続できない課題がある。
このため同ネットは、着替えや食事など日常生活に最低限必要な動作がどの程度できるかを点数で表す評価方法「FIM(フィム)」の普及に着手。また、出雲市内の介護事業所や診療所へ出向く訪問セミナーを行い、これまでに約400人が受講、裾野を広げている。
13年12月には県の在宅医療連携推進事業として認可され、FIMの携帯型マニュアル冊子を作成したほか、同ネットのホームページ上に圏域内の訪問・通所リハビリ施設などを落とし込んだマップを掲載。今春からは、医療、介護を中心にさまざまな職種に呼びかけた症例検討会を2カ月に1回開き、意見交換や顔つなぎの場としている。
同ネット代表で、島根大医学部付属病院リハビリテーション科の酒井康生助教は「病院側はこれまで患者の在宅生活にまで思いを寄せきれなかった反省がある。今後は医療、介護関係者だけでなく、一般向けの研修会も開き、共通認識を広めたい」と話している
地域 2015年11月27日 (金)配信山陰中央新報
在宅でのリハビリ知識の普及を図る出雲圏域の医師や理学療法士29人の任意団体「出雲リハケアネット」が活動の幅を広げている。医療や介護の現場で在宅への移行が進む中、職種や施設を越えた連携体制を構築。患者が退院後も必要なリハビリを受けられるよう、介護職への働き掛けや勉強会を重ね、病気になっても安心して暮らせる地域づくりに努めている。
同ネットは2012年10月に発足。県内の七つの医療圏域で関係機関が在宅リハビリ支援のネットワークをつくる例はほかにない。
同ネットによると、退院後も継続してリハビリの必要性がある患者が多いが、在宅に復帰後は病院との関係が途切れがちで、介護・療養計画を立てるケアマネジャーはリハビリの知識が乏しく、適切なリハビリが継続できない課題がある。
このため同ネットは、着替えや食事など日常生活に最低限必要な動作がどの程度できるかを点数で表す評価方法「FIM(フィム)」の普及に着手。また、出雲市内の介護事業所や診療所へ出向く訪問セミナーを行い、これまでに約400人が受講、裾野を広げている。
13年12月には県の在宅医療連携推進事業として認可され、FIMの携帯型マニュアル冊子を作成したほか、同ネットのホームページ上に圏域内の訪問・通所リハビリ施設などを落とし込んだマップを掲載。今春からは、医療、介護を中心にさまざまな職種に呼びかけた症例検討会を2カ月に1回開き、意見交換や顔つなぎの場としている。
同ネット代表で、島根大医学部付属病院リハビリテーション科の酒井康生助教は「病院側はこれまで患者の在宅生活にまで思いを寄せきれなかった反省がある。今後は医療、介護関係者だけでなく、一般向けの研修会も開き、共通認識を広めたい」と話している