国産初の大腸用ステント投入へ参入
日本ライフラインが消化管ステント市場に
化学工業日報2015年11月26日 (木)配信 消化器疾患一般外科疾患癌
日本ライフラインは消化管ステント市場に参入する。子会社のジュンケンメディカルが開発中の大腸ステントを2~3年内に国内上市することを目指す。末期がん患者の緩和治療などに使う医療機器で、上市できれば初の国産品となる。同社が消化器分野の医療機器を手掛けるのは初めて。
大腸ステントは、悪性腫瘍によって大腸が狭窄したり閉塞した患者に留置する。外科手術ができない末期患者の緩和治療や、外科手術をする前に大腸の閉塞症状を取り除くために使用する。消化器内視鏡を使って大腸の狭窄部に留置する。
開発品はナイチノール製のワイヤーを編み上げたステント。ジュンケンメディカルが昨年7月に国内上市した胸部大動脈瘤治療に用いるオープンステントグラフト「ジェイ・グラフト・オープンステントグラフト」の技術を転用している。ジェイ・グラフトは編み上げたステントに、ポリエステル製の人工血管を縫い付けてある。国内の医師から、ジェイ・グラフトと同じ技術を使って国産の消化管ステントを開発してほしいとの要望があった。
国内の大腸ステント市場は、消化器内視鏡処置具大手のボストン・サイエンティフィックジャパン、韓国テウンメディカル社製品を国内販売する伊藤忠商事グループのセンチュリー・メディカルの2社が展開している。ジュンケンメディカルの開発品が上市できれば国産初となる。
日本ライフラインはまず大腸ステントを2~3年内に上市し、その後、胃・十二指腸ステントなどの消化器ステントの製品ラインアップを拡充していく方針。同社は心臓外科、循環器内科領域を主力としており、消化器内科領域には販路がない。自社で販売体制を構築するか、他社に販売を委ねるか検討する。
ジュンケンメディカルは、同社が2009年に買収した宇部興産の医療機器子会社ウベ循研が前身。人工血管、オープンステントグラフトのほか、急性血液浄化療法に用いる回路、装置を手掛けている
日本ライフラインが消化管ステント市場に
化学工業日報2015年11月26日 (木)配信 消化器疾患一般外科疾患癌
日本ライフラインは消化管ステント市場に参入する。子会社のジュンケンメディカルが開発中の大腸ステントを2~3年内に国内上市することを目指す。末期がん患者の緩和治療などに使う医療機器で、上市できれば初の国産品となる。同社が消化器分野の医療機器を手掛けるのは初めて。
大腸ステントは、悪性腫瘍によって大腸が狭窄したり閉塞した患者に留置する。外科手術ができない末期患者の緩和治療や、外科手術をする前に大腸の閉塞症状を取り除くために使用する。消化器内視鏡を使って大腸の狭窄部に留置する。
開発品はナイチノール製のワイヤーを編み上げたステント。ジュンケンメディカルが昨年7月に国内上市した胸部大動脈瘤治療に用いるオープンステントグラフト「ジェイ・グラフト・オープンステントグラフト」の技術を転用している。ジェイ・グラフトは編み上げたステントに、ポリエステル製の人工血管を縫い付けてある。国内の医師から、ジェイ・グラフトと同じ技術を使って国産の消化管ステントを開発してほしいとの要望があった。
国内の大腸ステント市場は、消化器内視鏡処置具大手のボストン・サイエンティフィックジャパン、韓国テウンメディカル社製品を国内販売する伊藤忠商事グループのセンチュリー・メディカルの2社が展開している。ジュンケンメディカルの開発品が上市できれば国産初となる。
日本ライフラインはまず大腸ステントを2~3年内に上市し、その後、胃・十二指腸ステントなどの消化器ステントの製品ラインアップを拡充していく方針。同社は心臓外科、循環器内科領域を主力としており、消化器内科領域には販路がない。自社で販売体制を構築するか、他社に販売を委ねるか検討する。
ジュンケンメディカルは、同社が2009年に買収した宇部興産の医療機器子会社ウベ循研が前身。人工血管、オープンステントグラフトのほか、急性血液浄化療法に用いる回路、装置を手掛けている