「国民の理解得る国会に」 首相、召集当たり抱負
菅義偉首相は18日、通常国会召集に当たり、新型コロナウイルス感染対策などを課題に挙げ「政策を実現するための予算、法律を提案する。しっかり説明し国民の理解をいただく国会にしたい」と抱負を述べた。官邸で記者団の質問に答えた。
コロナ対策のほか「不妊治療、待機児童問題、35人学級、グリーン(脱炭素社会)、デジタル」を列挙し「首相に就任して4カ月。こうした課題を実現するために全力で取り組んできた」と強調した。
昨年9月の就任以降、今月17日に初めて外出しなかったことについて「施政方針演説などを一通り復習していた」と語った。
加藤勝信官房長官は記者会見で、吉川貴盛元農相の収賄事件など「政治とカネ」の問題を巡る国会論戦に関し「国民の信頼を確保する立場に立って臨んでいきたい」と表明した。
自民党の世耕弘成参院幹事長は参院議員総会で「コロナ禍において国民の声に耳を傾け、苦しい現場の状況に目を向け、国民の不安に寄り添う基本姿勢で臨みたい」と呼び掛けた。
公明党の山口那津男代表は、両院議員総会で吉川元農相の収賄事件に触れ「政治とカネを巡る問題は国民の厳しい視線にさらされている。さまざまな問題を起こしている自民党に襟を正してもらいたい」と訴えた。