訪問者様たちに質問だが、「砂漠」というと何を連想するであろうか。
「極度に乾燥した灼熱地獄」「不毛の地」と思う人が多いのでは?。
が、これは間違いではないが、正解でもありません。
これは「日中」の話であって、日が沈んだ後の夜の世界は違うのです。
それでは、日が沈むとどうなるのか。
気温は急激に下がり、日中は50度を超えていても、深夜には「氷点下」になることもあれば、氷が張ることだってあるのだとか。
さらに、空気中に含まれる水分(湿度の元)は温度によって大きく変化をするので、日中と夜間では大幅に違いが出ます。
ちなみに、空気は温度が高くなるほどたくさんの水分を蓄えらられるが、
なので、日中は極度に乾燥している砂漠でも、夜間は急激に気温も下がるので、「夜露」のようなものができることも。
地域によっては「霧」が発生することもあり、その夜露や霧から水分を得ることもできるので、「極度に乾燥した灼熱地獄」だけではないのです。
しかも・・・・。
真夏の海の海岸の砂浜を思い出して欲しいのだが。
晴れれば砂の表面は素足だと火傷をしそうなほど熱くなるが、数センチ下はひんやりとしている。
さらに、表面の砂は乾いていても、数センチ下は湿っている。
これは砂漠にもあてはまるのだが。
ちなみに、「奇想天外」という植物を知っているだろうか。
奇想天外は砂漠に生えているので「多肉植物」として分類されているが、意外や意外。
めっぽう乾燥には弱いのです。
そのめっぽう乾燥に弱い奇想天外が、何故極度に乾燥した砂漠に生えているのか。
それは・・・・。
種は雨期に発芽をし、その根は一気に深くまで伸び、最終的には地下深くにある「地下水脈」にまで伸びて、その地下水脈から水を得ているのです。
地下の水脈は10m前後にあることが多いらしいが、場所によっては1mくらいの浅いところにもあるそうで、地中には意外と水もあるので、小動物や昆虫も多いのだとか。
で、ここで最も重要なことを。
一般的には「サボテンや多肉植物は乾燥に強い」と言われているが、それは地上部の話であって、地中にある根は乾燥を嫌うのです。
ということ、しばしば水やりに関して「土が乾いてからやる」と言われるが、現実にはそれではダメなのです。
正直、ほとんどの人が知っている砂漠の印象は「日中だけ」でしかなく、夜間は「別次元」といってもよいくらい違うのです。
ということで、私が常にいっていることだが、水やりは「土が乾く前に」はこれを知っているからなのです。
なので、地面から上と地中は「別世界だ」と思うことです。
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