Mars&Jupiter

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横浜から星川まで、久しぶりのバッハ、そして「クリスマス・オラトリオ」

2007-12-19 08:04:41 | クリスマス特集・その他
久しぶりにバッハを昨日聴いた。
もちろん曲はクリスマスにちなみ「クリスマス・オラトリオ」。
横浜から星川駅まで歩く間に聴きました。
バッハはシュッツが生まれたちょうど100年後の
1685年にドイツのアイゼナハで生まれている。
「クリスマス・オラトリオ」は1734年に作曲されている。

ティンパニとトランペットなど金管の伴奏で始まる第一部は、
華やかなで、明るく、聴いていて楽しい。
そのあと音楽はレチタティーヴォ(朗唱)とアリアや
コラールなどと続き、この3つを中心に曲は展開していく。
この様式は第2部から第6部まで基本は同じである。
第2部の冒頭には有名な牧歌風のシンフォニアがあり、
ゆったりとしたこの曲は単独にも演奏されることが多く、
私が気に入っている曲の一つでもある。

この作品はバッハの作品中、他からの転用が多い
いわゆるパロディー作品としても有名である。
当時としてそのようなパロディー自体は珍しいことではなく、
バロックの時代によくみられるやりかたで、
バッハの作品の中にも自分の作品からの転用だけでなく、
ヴィヴァルディの4つのヴァイオリンのための協奏曲から
4つのチェンバロのための協奏曲を作ってしまうのだから、
それに比べれば、許される範囲ではあるが、
その転用の数が、一つの作品の中で非常に多いことが、
この作品の大きな特徴なのである。
したがって、曲全体の音楽としての統一感に欠けるところは、
確かにあるかもしれないのだが、そんな事実を知らなければ、
こんな音楽なんだと聴いてしまうものだろう。

さて、家には昔買ったバッハの大全集がある。
レコード100枚組によるものである。
買った当初は20万円近くしたものである。
でも、今やバッハ大全集みたいなものは
CDの時代になると2万円でも買うことができる時代である。
バッハの音楽としての価値は変わらないと思うが、
商品としては10分の1というのは、すごい時代である。
コメント
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