アレクサンドル・グレチャニノフの交響曲第２番イ長調「田園」作品27を聴く、そして西谷から新横浜まで歩く

昨日は西谷から新横浜まで歩きました。
今回とりあげるのは、1864年生まれのグレチャニノフの作品。
交響曲第２番イ長調「田園」作品27は1909年に作曲された。
聴いたＣＤはヨハネス・ヴィルトナー指揮、
スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章「パトラーレ（田園）」は、ソナタ形式で書かれている。
トランペットが５つの音型を奏でて短い序奏部が始まる。
それが終わり、第一主題が奏されるがそれは冒頭の５つの音型をもとにしたもの。
この第一主題に続く主題はロシア的で、ほのぼのとした感じである。
展開部は第一主題からの展開で始まり、それぞれの主題が展開される。
田園的なおだやかさと盛り上がりをみせるところが交互に現れ、
再現部を経て、最後は金管楽器を中心に力強く終わる。

第二楽章アンダンテは、のどかな感じの曲である。
木管楽器が旋律を奏で、弦楽器がそれを引き継ぐが、
ドラマティックに盛り上がる部分もあって単純ではない。
弦楽器中心に奏する旋律にホルンなど金管楽器も絡み、
ロシア的というよりは西ヨーロッパ的な部分を感じさせる。
木管楽器と金管楽器が弦楽器と絡み合いながら、
情熱的な部分を見せ、後半盛り上がったあとは静かに終わる。
第三楽章スケルツォは、弦楽器により速い動きの旋律が奏され、
木管楽器や金管楽器と打楽器がそれに絡みながら、荒々しくなる。
そのダイナミックに盛り上がる部分とロシア民謡風の旋律が交互に現れる。
中間部は叙情的で感傷的な旋律が奏でられていく。
そして、冒頭の荒々しい部分とロシア民謡風の旋律が再び現れて終わる。
第四楽章フィナーレは、弦楽器によりドイツ・ロマン派的な主題が奏される。
その主題が繰り返されながら、ホルンや木管楽器と絡み、
打楽器もところどころで力強く入る。
ロシア的な部分も見せながら、徐々に盛り上がりをみせていき、
いったん静まったあと、最後は金管楽器と打楽器で華やかに終わる。