Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

オタカル・オストルチルのシンフォニエッタ作品20を聴く

2014-10-24 06:33:14 | 古典~現代音楽チェコ編
ここのところ研究大会の発表準備などで忙しい日が続き、
ブログをお休みしていましたが、ようやく再開という感じです。
発表はバイエルンのハーバーフェルトトライベンの事例をもとに、
シャリヴァリをどのような形で教材化できるかという内容のものです。
今回取り上げるのは、1879年生まれのチェコの作曲家、
オストルチルが1921年に作曲したシンフォニエッタ作品20である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
聴いたCDはイルジー・ビエロフラーヴェク指揮、
プラハ放送交響楽団の演奏による。
第一楽章モデラートは、低弦により重々しく始まる。
それにフルートが絡み、何となくショスタコーヴィチを思わせる。
徐々に盛り上がって、やがて弦楽器により力強く主題が奏でられる。
もう一つの主題は叙情的で甘美的な旋律である。
最初の主題を中心に最後は盛り上がって、力強く終わる。

第二楽章アダージョは、弦楽器が叙情的な旋律を奏でて始まる。
それに木管楽器が絡んでいくが、沈鬱な感じの楽章である。
徐々に盛り上がっていったあと、穏やかな感じとなり、
独奏ヴァイオリンが絡み、最後は静かに終わる
第三楽章スケルツァンドは、軽快な弦楽器の旋律で始まる。
行進曲風であるとともに滑稽さを感じさせる三部形式の楽章である。
中間部はファゴットやフルートなどが活躍する。
冒頭の行進曲風の旋律が再び現れ、盛り上がったところで終わる。
第四楽章アンダンティーノは、ホルンの吹奏で始まる。
それに木管楽器が絡んで、牧歌的な感じで旋律が奏でられていく。
最後は弦楽器とフルートの響きの中静かに終わる。
第五楽章モルト・アレグロは、弦楽器の奏でる速い音型の上で、
木管楽器が主題を奏でて始まり、金管楽器も絡んでいく。
様々な楽器に主題が引き継がれていき、徐々に盛り上がり、
金管楽器と打楽器中心に盛り上がって最後は力強く終わる。
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イジー・アントニーン・ベンダのシンフォニア第3番ハ長調を聴く

2014-10-20 06:16:10 | 古典~現代音楽チェコ編
ここのところ仕事が忙しくウォーキングを休んでいます。
今回取り上げるのは、1722年生まれのチェコの作曲家、
ベンダが作曲したシンフォニア第3番ハ長調である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
聴いたCDはクリスティアン・ベンダ指揮、
プラハ室内管弦楽団の演奏による。
第一楽章アレグロは、軽快で生き生きとした感じである。
弦楽器の奏でるにホルンの音が絡み、最後も爽やかに終わる。
第二楽章アンダンテは、弦楽器のみの楽章である。
叙情的な旋律が繰り返し、奏でられていく。
第三楽章アレグロは、舞曲風の旋律が奏でられて始まる。
優雅さ華やかさを感じさせ、最後も颯爽とした感じで終わる。
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ゾルターン・コダーイの3つのハンガリー民謡を聴く

2014-10-17 06:37:12 | 古典~現代音楽ハンガリー編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1882年生まれのハンガリーの作曲家、
コダーイが作曲した3つのハンガリー民謡である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
聴いたCDはダヴィッド・オイストラフのヴァイオリン、
ヴラディーミル・ヤンポルスキーのピアノ演奏による。
ピチカート奏法も効果的に随所に使った作品である。
第1曲はピアノ伴奏に乗ってヴァイオリンが悲しげな旋律を奏でて始まる。
そして軽快な舞曲風の第2曲は生き生きとした感じである。
第3曲は軽快で速く一気に駆け抜けるような曲である。
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ペトル・エベンのプラハ・ノクチュルヌ-ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの思い出にを聴く

2014-10-16 17:47:27 | 古典~現代音楽チェコ編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1929年生まれのチェコの作曲家、
エベンが1983年に作曲したプラハ・ノクチュルヌである。
副題は「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの思い出に」である。
ボヘミア北東部に生まれた彼は第二次世界大戦の時に、
ナチ党によりブーヘンヴァルト強制収容所に抑留されたようだ。
戦後はプラハ音楽アカデミーに入学し、ピアノや作曲を学んだ。
その後は教育活動で活躍し、海外でも作曲法を教えるなどし、
1990年からは、プラハ芸術アカデミーで作曲法を教授するなどした。
聴いたCDはヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
一撃の音とホルン、木管楽器の響きで始まる。
弦楽器がおぼつかない感じの音型を奏でていき、
木管楽器と金管楽器がそれに絡んで曲が進行していく。
そのあとは木管楽器中心の部分が続き、
再び弦楽器の音型と木管楽器・金管楽器が絡んでいく。
シリアスさと神秘的な感じ、そして荒々しい音楽が続き、
やがて弦楽器とともにチェレスタの音が響き、
何か乾燥させるかのようにその音が響き、最後は静かに終わる。
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ニコス・スカルコッタスの主題と変奏を聴く

2014-10-15 05:46:07 | 古典~現代音楽バルカン地域編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1904年生まれのギリシアの作曲家、
スカルコッタスが1949年に作曲した主題と変奏である。
エウボイア島カルキスに生まれた彼はアテネ音楽院でヴァイオリンを学び、
その後ベルリンに留学し、ヴィリー・ヘスに師事した。
その後作曲に転向し、クルト・ワイルなどに学んだ。
1933年に帰国し、その後作曲に専念し、さまざまな作品を残した。
聴いたCDはニコス・フリストドルー指揮、BBC交響楽団演奏による。
弦楽器とハープと木管楽器で幻想的に始まる。
最初のアンダンティーノで12音技法による主題が奏でられていく。
そのあと軽快な感じで金管楽器も加わり荒々しい第1の変奏(アレグレット)、
弦楽器中心に神秘的に始まり、金管楽器が絡んでいく第2の変奏(モデラート)、
木管楽器が活躍する第3の変奏(アレグロ・リトマート)へと続く。
そのあと弦楽器が中心となり金管楽器も絡むが、最後は静かに終わる。
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