温泉クンの旅日記

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財寶温泉へ(1)

2010-01-24 | 温泉エッセイ
  <財寶温泉へ(1)>

 なかなかいい甕壺畑だったな・・・。
 思い通りの甕壺の写真がとれてすっかり満足したわたしは、桜島方面に向かった。
 たっぷり試飲した黒酢は気にいってしまい、実は取り寄せて現在飲んでいるほどだ。



 ちょっと走ると桜島のすぐ手前に「道の駅たるみず」があったので、寄ってみることにした。
 ここは全国八百五十以上の道の駅のなかで、「お勧め道の駅五十選」に選ばれたそうだ。
 五十選に選ばれたのは「日本一長い足湯」の存在が大きい。それと新鮮な魚介を提供するレストランだ。



 錦江湾と桜島が目の前に広がる絶景を眺めながら、二百人以上が一度にはいることができる。底には足裏を刺激する石が敷き詰められている。



 わたしは大の温泉好きだが、湯に首までどっぷり浸かる派なので足湯にはいったことはほとんどない。物足りないのである。なにか「とりあえずビールね!」その一杯で酒盛りが終わってしまうようで、なんとも中途半端に思えるのだ。前菜だけで、以上終わり、お勘定だ。わたしには蛇の生殺しである。
 自慢の海鮮丼も、まだ昼時には時間があるのでパス。

 桜島に渡った。
 途中の交差点で、目的地の財寶温泉へは左に曲がらねばいけないのだが、まっすぐ桜島を進むことにした。



 ここには一度いってみたかった温泉、古里温泉がある。
 日帰りで入浴できるか訊こうとはいっていくと、フロントの横には日帰り用のチケット販売機があったので黙って購入する。



 券と引き換えにタオルと白い湯浴み着を受け取って、龍神の飲泉所の横を通って階下に降りていく。



 海岸の位置にまで降りると更衣室で裸になり、「南無」で始まる題目が背中に染め抜かれた湯浴み着を羽織った。浴衣よりはすこし丈が短いようだ。
 手を伸ばせば海に届くような広い龍神と呼ばれる露天風呂に歩いていくと、一群の男女の先客がいた。



 しかも若い外人のグループである。ヨーロッパかアメリカかわかないが白人だ。
 温水プールのノリなのだろう、悪気はないのだろうが妙齢の女性の嬌声でやたらと騒々しい。ふたりほど、ビデオを持ってそれを撮影している。
 一番のベストポジションあたりをグループが占めているため、わたしは隅っこで修行者のように黙然と湯に身体を沈めているしかない。
 傍若無人に盛り上がっていて一向に帰る気配もない。他に日本人のグループの援軍もやってこない。

 だめだ、こりゃ。次いってみるか、と呟く。
 なんかすっかり興ざめしてしまい、とっととあがることにする。
 海外からの旅行客が多い観光地での男女混浴も、考えものである。

  ― 続く ―
 
   →「黒酢の甕壺畑」の記事はこちら

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