温泉クンの旅日記

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清澄庭園

2013-03-17 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <清澄庭園>

 深川図書館はわたし好みのレトロな建物である。



 職場から歩いて五分とかからず便利なので、年に七十冊くらいの本を借りたり、返したりと、週に最低一度は通っている馴染みの図書館だ。



 清澄庭園はこの深川図書館に隣接していて、入園料は大人でも百五十円と格安である。朝九時から開園しているのだが、閉園時間は夕方五時までと意外に早い。

 一歩、庭園内に入ると驚くほどの静けさである。



 きっと深い緑の葉叢が車などの都会の騒音を吸い込んでしまうのだろう。



 もともとここには元禄時代の豪商、紀伊国屋文左衛門の屋敷があったそうだ。



 明治に入り、この地を三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎が買い取って、社員の慰安と賓客接待を目的に庭園を造成に着手、明治二十四年(1891年)に回遊式築山林泉庭園として完成した。

 大正十二年(1923年)に発生した関東大震災で、庭園は大きな被害を受けて邸宅も焼失したが、近隣住民の避難場所となり多くの人命が救われた。それをうけて大正13年(1924年)、三菱三代目社長の岩崎久弥は当時の東京市に庭園の東半分を公園用地として寄贈したものである。
 東京市は大正記念館の移築や深川図書館の新館舎建設など整備を進め、昭和七年(1932年)に清澄庭園として開園するに至った。

 中島を持つ広い池が中心にある





 ツツジとサツキの植えられた「つつじ山」や池の端を歩けるように石を配置した「磯渡り」などがある。





 園内には岩崎家が全国から集めたという名石が無数に置かれている。全国というが、伊豆の石が多かったようだ。

 意外だが、スティーブン・ハンターの小説「スワガー・シリーズ」のなかで、この清澄庭園で決闘するシーンがあったなあ・・・。
 そんなことも思いだしながら、静かな庭園をそぞろ歩いたのだった。



 とても貴重なひとときを持てたように思う。



  →「朝ラー、エーイッ! ついでに昼ラー」の記事はこちら

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