温泉クンの旅日記

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東海道五十三次(2)

2008-03-20 | 街道を歩く
  <東海道五十三次(2)>

(2)藤沢~平塚~大磯

 ずいぶん前に読んだ井上ひさしの本に「四千万歩の男」という小説がある。

 ドラマや映画にもなったので知っているかたも多いと思うが、いまから二百年も
前の話。伊能忠敬は五十歳で家督を息子に譲って隠居してから天文・測量を学び、
五十六歳から十七年間かけて全国を約四千万歩(35000キロ)歩いて(実測して)
精密で正確な日本の地図を完成する偉業を達成する。

 かなり長い小説だが、なかなかに面白い。
 わたしが東海道を歩きはじめたことには、万歩計ばかりでなく、この本の影響も
まったくなかったとはいえない。

7.藤沢~平塚 3月8日 3時間10分 20,601歩 14キロ

 藤沢駅を出てしばらく歩くと国道1号に合流した。


 
 東海道もこの藤沢あたりから、同好の士らしきひとを見かけるようになった。
東海道を歩いているのか、寺院などの名所巡りなのか、単なるウォーキングなのか
目的ははっきりしないが。片手に地図を持っているひとが多い。ひとりのひとや、
二人連れ、グループもいる。

 抜かれたり、追いついて抜いたり、進行方向からやってきたりする。いずれも
リュックや靴、服装などの装備がしっかりした年配の人たちばかりである。
 わたしはと言えば、いかにも住民が近くの駅に急ぐ、といったような格好である
ので、まるで彼らの眼中にははいらないようだ。

 大の猫好きだから、猫を使った看板はつい見てしまう。ひらがなの苗字を猫の顔
にうまく使っている。



 沿道の家の塀越しに綺麗に咲いた花に、足を止め、しばしみとれてしまう。



 相模川に架かる馬入橋。ここを渡れば平塚はもうすぐだ。





 橋の途中から、ふたつの橋梁の向こうに相模湾がかすかに見えた。
 途中の99円ショップで買った「キットカット」を1フィンガー食べてちょっと
元気になる。



 本日の目的地の平塚駅前で、ポンパドールをみつけたのでチーズバタールを
購入。帰りの電車が空いていたら食べよう。


8.平塚~大磯 3月9日 1時間00分 6,647歩 5キロ



「公所」と書いて「ぐぞ」とは、地名の読みはほんとに難しい。
 昨日の藤沢から平塚までの歩行距離に比べれば、なんということはない。1時間
歩くのはまったく苦でなくなった。

 歩いているときは目的地に着くまであまり食べない。食べると、きっと歩くこと
が「かったるく」なってしまうだろうからである。食べてもコンビニのおにぎり
1個くらいだ。



 大磯駅前の喫茶店で、ドライカレーで遅めの昼食。



  累計:8宿(次) 日本橋より16里半(66キロ) 所要日数:8日
     所要時間:15時間40分 
     歩数:105,834歩 歩いた距離75キロ 
     交通費:1,740円(戸塚までは通勤定期を使用)
     宿泊費:0円



  →「東海道五十三次(1)」の記事はこちら

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