<読んだ本 2022年5月と6月>
梅雨空だというのに気温が上がり、真夏日や夏日がめっきり多くなった。
暑いと、どうしても食欲が減退して冷たい麺類が食べたくなる。できれば、冷やし中華とか冷やし系蕎麦とかそうめん以外がいい。
そうだ。久しぶりに“さぬきうどん”のぶっかけが食べたい。最後に高松の「わら屋」で食べて以来、さぬきうどんを口にしていない。
調べると、上大岡駅の近くに高松創業の「はなまるうどん」をみつけた。
店舗数が倍くらい多い「丸亀製麺」は、訳ありで避けている。別に兵庫県の焼き鳥屋が発祥だから敬遠しているわけでなく、錦糸町で食べて具合が悪くなったことがあって、それを引きずっているだけだ。飲食で具合が悪くなったことのないわたしだが、きっと揚げものに使った油が悪かったんじゃないかと思う。
完全食品に近い蕎麦と違うので、惣菜のコーナーで揚げものをみつくろう。掻き揚げじゃなくて海老天を奮発するか。えーい二個いっちゃえ。可愛い女性から造りたてのおにぎりを笑顔で勧められ、つい一個を皿に載せてしまう。
「うどんは、小、並、大、どれにいたしますか?」
「小・・・でいいや」
はなまるうどんでは「小・並・大」のサイズでうどんを注文するが、普通のお店での「並・大・特大」のボリュームである。
無料の生姜をのせて、レモンを絞り、冷たい腰のあるピチピチのまあまあ美人なうどんを啜り込む。うまい! 食べ進むうちに、不思議と四国に行きたくなってくる。(病気だな)
笑顔につられてうどんの注文を「並」と言いそうになったのを、かろうじて堪えたのには訳があった。二軒目に酒場を予定していたのだ。
“呑んでからさぬきうどん”を、“さぬきうどんからの呑み”にしたからである。「はなまる」が開店直後のできるだけ空いているうちに、ということもあるが、もともとわたしは「邪道、上等!」なのである。
さて、5月と6月に読んだ本ですが、二カ月で7冊、年間累計では19冊になります。あ、そうそう、スマホの各種アプリの「通知」をオフに変えたので、これから読書量がちょっとは増えるかも。
1. ○美しき闘争 上 松本清張 角川文庫
2. △美しき闘争 下 松本清張 角川文庫
3.○優駿 上 宮本輝 新潮文庫
4.◎優駿 下 宮本輝 新潮文庫
5.○七つの試練 IWGP XIV 石田衣良 文芸春秋
6.○絶望スクール IWGP XV 石田衣良 文芸春秋
7.○獣たちのコロシアム IWGP XVI 石田衣良 文芸春秋
「優駿」の上巻は内容がかなり“重く”て進まなかったが、下巻はいつもの調子に戻った。
『(略)人は皆、ある不思議なリズムに乗って生きていると、いつの頃からか平八郎は考えるようになっていた。
初めて自分の持ち馬を殺した翌日に、田野京子が訪れ、誠の病気を告げられて、平八郎はふと自分を乗せて
動いていたリズムに、ある種のひずみが生じたような気がしたのだった。(略)』
「優駿 上巻」より
「ある不思議なリズムに乗って生きている」、これって、わたしばかりでなく、たいていの人が実感しているんじゃないかな。
「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)」シリーズを、最後に読んだのは読書録をみたら6年前、2016年末以来となる。久しぶりだ。口語体のような簡単そうな文章だが、実際に書くとなると容易ではない。
『「いいね」が人を殺す。
「いいね」によって、人が死ぬ。
今日も明日も、世界中で「いいね」死が起こる。それが二十一世紀だよな。
そいつは人を傷つけるナイフになり、心をずたずたに引き裂き、ときに完全に破滅させる。SNSのほうが
こっちのリアルな世界より、ずっと重要になったこの時代の新しい凶器だ。』
IWGPXIV「七つの試練」 より
わたしもブログをやっているので、賞賛の「いいね」をもらいたい気持ちは“ちょっとだけ”わかる。
もっとも、わたしのもらう「いいね」は少数だからいいけど、いつもたくさんもらってたりしてる人がガックリ減ったりするとかなり落ち込むンだろうなあ・・・。
→「わら屋のうどん(1)」の記事はこちら
→「わら屋のうどん(2)」の記事はこちら
→「読んだ本 2022年3月と4月」の記事はこちら
梅雨空だというのに気温が上がり、真夏日や夏日がめっきり多くなった。
暑いと、どうしても食欲が減退して冷たい麺類が食べたくなる。できれば、冷やし中華とか冷やし系蕎麦とかそうめん以外がいい。
そうだ。久しぶりに“さぬきうどん”のぶっかけが食べたい。最後に高松の「わら屋」で食べて以来、さぬきうどんを口にしていない。
調べると、上大岡駅の近くに高松創業の「はなまるうどん」をみつけた。
店舗数が倍くらい多い「丸亀製麺」は、訳ありで避けている。別に兵庫県の焼き鳥屋が発祥だから敬遠しているわけでなく、錦糸町で食べて具合が悪くなったことがあって、それを引きずっているだけだ。飲食で具合が悪くなったことのないわたしだが、きっと揚げものに使った油が悪かったんじゃないかと思う。
完全食品に近い蕎麦と違うので、惣菜のコーナーで揚げものをみつくろう。掻き揚げじゃなくて海老天を奮発するか。えーい二個いっちゃえ。可愛い女性から造りたてのおにぎりを笑顔で勧められ、つい一個を皿に載せてしまう。
「うどんは、小、並、大、どれにいたしますか?」
「小・・・でいいや」
はなまるうどんでは「小・並・大」のサイズでうどんを注文するが、普通のお店での「並・大・特大」のボリュームである。
無料の生姜をのせて、レモンを絞り、冷たい腰のあるピチピチのまあまあ美人なうどんを啜り込む。うまい! 食べ進むうちに、不思議と四国に行きたくなってくる。(病気だな)
笑顔につられてうどんの注文を「並」と言いそうになったのを、かろうじて堪えたのには訳があった。二軒目に酒場を予定していたのだ。
“呑んでからさぬきうどん”を、“さぬきうどんからの呑み”にしたからである。「はなまる」が開店直後のできるだけ空いているうちに、ということもあるが、もともとわたしは「邪道、上等!」なのである。
さて、5月と6月に読んだ本ですが、二カ月で7冊、年間累計では19冊になります。あ、そうそう、スマホの各種アプリの「通知」をオフに変えたので、これから読書量がちょっとは増えるかも。
1. ○美しき闘争 上 松本清張 角川文庫
2. △美しき闘争 下 松本清張 角川文庫
3.○優駿 上 宮本輝 新潮文庫
4.◎優駿 下 宮本輝 新潮文庫
5.○七つの試練 IWGP XIV 石田衣良 文芸春秋
6.○絶望スクール IWGP XV 石田衣良 文芸春秋
7.○獣たちのコロシアム IWGP XVI 石田衣良 文芸春秋
「優駿」の上巻は内容がかなり“重く”て進まなかったが、下巻はいつもの調子に戻った。
『(略)人は皆、ある不思議なリズムに乗って生きていると、いつの頃からか平八郎は考えるようになっていた。
初めて自分の持ち馬を殺した翌日に、田野京子が訪れ、誠の病気を告げられて、平八郎はふと自分を乗せて
動いていたリズムに、ある種のひずみが生じたような気がしたのだった。(略)』
「優駿 上巻」より
「ある不思議なリズムに乗って生きている」、これって、わたしばかりでなく、たいていの人が実感しているんじゃないかな。
「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)」シリーズを、最後に読んだのは読書録をみたら6年前、2016年末以来となる。久しぶりだ。口語体のような簡単そうな文章だが、実際に書くとなると容易ではない。
『「いいね」が人を殺す。
「いいね」によって、人が死ぬ。
今日も明日も、世界中で「いいね」死が起こる。それが二十一世紀だよな。
そいつは人を傷つけるナイフになり、心をずたずたに引き裂き、ときに完全に破滅させる。SNSのほうが
こっちのリアルな世界より、ずっと重要になったこの時代の新しい凶器だ。』
IWGPXIV「七つの試練」 より
わたしもブログをやっているので、賞賛の「いいね」をもらいたい気持ちは“ちょっとだけ”わかる。
もっとも、わたしのもらう「いいね」は少数だからいいけど、いつもたくさんもらってたりしてる人がガックリ減ったりするとかなり落ち込むンだろうなあ・・・。
→「わら屋のうどん(1)」の記事はこちら
→「わら屋のうどん(2)」の記事はこちら
→「読んだ本 2022年3月と4月」の記事はこちら
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