<読んだ本 2015年6月>
品川に勤務地が移ってからというもの昼の食生活は惨憺たるものがある。
たとえば蕎麦屋は近所に四軒あるがいずれも高くてたいして旨くはない。旅先で美味しい蕎麦ばかりを食べているわたしでも、旅先ではないから安いなら多少味が落ちても納得する。
五反田駅の目黒川を渡った先にやっと安くて味はまあまあの蕎麦屋をみつけたのでそこばかりを利用している。朝の二食も品川へきてから一食となってしまった。気にいったコンビニがないのと、旅行客が食べるような高い立ち食い蕎麦やしかないからだ。一食になって軽めの蕎麦ばかりを食べているのも相まって、最近腹廻りの脂肪が落ちてきたような気がする。嬉しいような悲しいような複雑な気分である。
ある平日の昼、あのまるでたいしたことなかった莫迦高い五千円ランチのイタリアンの店にまた行く機会があった。
高額ではない通常のランチだが、軽く千円は超える。行ったのはなぜかというと今回も人の奢りだからである。
メインはパスタかピザという選択肢だったので、迷わずピザを選んだ。ぜひともあの立派な窯で焼いた熱々のピザを食べてみたかったのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/5f/78da5a51c6436fd5eb0379116d36fc0e.jpg)
クスクスを使ったサラダ・・・うーん、なんかいまひとつだなあ。
マルガリータはなかなか美味しかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/ed/eb8b77b8c9024d229b71f81738adb004.jpg)
まあ、焼きたてだからこそだが、この店で初めて誉めてしまう。ただし格別というほどではない。
肉系が苦手な女性が頼んだ桜えびを使ったピザとシェアしたが、こちらも格段というまでいかないけどフツーに旨かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/71/4420fc1d94375225367d72f59ad7aaf8.jpg)
わたしは今後とも自ら昼メシにこの店を選んでくることはないだろうが、もしもここのランチのお薦めを訊かれればピザが無難と答えるだろう。
今月は久しぶりの東海道五十三次で掛川宿から新居宿まで歩いた。
車を使わない宿泊つきのウォーキング旅だから読書三昧できるかと思ったら、往路は早起きしすぎで眠くなり、宿と復路は疲れすぎから睡魔に負けてしまい残念ながらぜんぜん読めなかったのである。
さてと、6月に読んだ本ですが、東海道五十三次で案外読書量が伸びず今月も低調の6冊、累積で38冊です。
1. ○魔王 伊坂幸太郎 講談社文庫
2.○サンダーポイントの雷鳴 ジャック・ヒギンズ 早川書房
3. ○オネスティ 石田衣良 集英社
4. ○モダンタイムス (上) 伊坂幸太郎 講談社文庫
5. ○モダンタイムス (下) 伊坂幸太郎 講談社文庫
6. ○死にゆく者への祈り ジャック・ヒギンズ ハヤカワ文庫
引き続き今月も特にお薦めする本はない。
ジャック・ヒギンズが描く主人公は、「サンダーポイントの雷鳴」の元IRAのテロリストであるショーン・ディロンもそうだが、「死にゆく者への祈り」の元IRAの将校マーチン・ファロンも非常に高い教養を有している。
『ファロンの言葉を無視して、ジャックはつづけた。「わたしは最近、あるドイツの哲学者の本を読んでいる。
きみは、その名前も知らんだろう。その哲学者は、真に生きるために必要なのは敢然と死に立ち向かうことだ、
と言っているよ。きみは、この言葉をどう思う?」
「ハイデッガーか」ファロンは答えた。「あんたのお、気に召したとは、おもしろい。あの男の書いたものは
ヒムラーのバイブルだった」
ファロンがふたたび帰ろうとすると、ジャックはすばやく、その前にまわり込んだ。「ハイデッガーだって?
ハイデッガーを読んだことがあるのか?」その声には見せかけでない驚きがあった。』
リーアム・デブリン、ショーン・ディロン、そしてマーチン・ファロンもいずれの主人公も小柄で一見強そうに見えないところが面白い。
→「読んだ本 2015年5月」の記事はこちら
→「東海道五十三次(16)」の記事はこちら
→「東海道五十三次(17)」の記事はこちら
→「御殿山、リッチなイタリアンランチ(1)」の記事はこちら
→「御殿山、リッチなイタリアンランチ(2)」の記事はこちら
品川に勤務地が移ってからというもの昼の食生活は惨憺たるものがある。
たとえば蕎麦屋は近所に四軒あるがいずれも高くてたいして旨くはない。旅先で美味しい蕎麦ばかりを食べているわたしでも、旅先ではないから安いなら多少味が落ちても納得する。
五反田駅の目黒川を渡った先にやっと安くて味はまあまあの蕎麦屋をみつけたのでそこばかりを利用している。朝の二食も品川へきてから一食となってしまった。気にいったコンビニがないのと、旅行客が食べるような高い立ち食い蕎麦やしかないからだ。一食になって軽めの蕎麦ばかりを食べているのも相まって、最近腹廻りの脂肪が落ちてきたような気がする。嬉しいような悲しいような複雑な気分である。
ある平日の昼、あのまるでたいしたことなかった莫迦高い五千円ランチのイタリアンの店にまた行く機会があった。
高額ではない通常のランチだが、軽く千円は超える。行ったのはなぜかというと今回も人の奢りだからである。
メインはパスタかピザという選択肢だったので、迷わずピザを選んだ。ぜひともあの立派な窯で焼いた熱々のピザを食べてみたかったのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/5f/78da5a51c6436fd5eb0379116d36fc0e.jpg)
クスクスを使ったサラダ・・・うーん、なんかいまひとつだなあ。
マルガリータはなかなか美味しかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/ed/eb8b77b8c9024d229b71f81738adb004.jpg)
まあ、焼きたてだからこそだが、この店で初めて誉めてしまう。ただし格別というほどではない。
肉系が苦手な女性が頼んだ桜えびを使ったピザとシェアしたが、こちらも格段というまでいかないけどフツーに旨かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/71/4420fc1d94375225367d72f59ad7aaf8.jpg)
わたしは今後とも自ら昼メシにこの店を選んでくることはないだろうが、もしもここのランチのお薦めを訊かれればピザが無難と答えるだろう。
今月は久しぶりの東海道五十三次で掛川宿から新居宿まで歩いた。
車を使わない宿泊つきのウォーキング旅だから読書三昧できるかと思ったら、往路は早起きしすぎで眠くなり、宿と復路は疲れすぎから睡魔に負けてしまい残念ながらぜんぜん読めなかったのである。
さてと、6月に読んだ本ですが、東海道五十三次で案外読書量が伸びず今月も低調の6冊、累積で38冊です。
1. ○魔王 伊坂幸太郎 講談社文庫
2.○サンダーポイントの雷鳴 ジャック・ヒギンズ 早川書房
3. ○オネスティ 石田衣良 集英社
4. ○モダンタイムス (上) 伊坂幸太郎 講談社文庫
5. ○モダンタイムス (下) 伊坂幸太郎 講談社文庫
6. ○死にゆく者への祈り ジャック・ヒギンズ ハヤカワ文庫
引き続き今月も特にお薦めする本はない。
ジャック・ヒギンズが描く主人公は、「サンダーポイントの雷鳴」の元IRAのテロリストであるショーン・ディロンもそうだが、「死にゆく者への祈り」の元IRAの将校マーチン・ファロンも非常に高い教養を有している。
『ファロンの言葉を無視して、ジャックはつづけた。「わたしは最近、あるドイツの哲学者の本を読んでいる。
きみは、その名前も知らんだろう。その哲学者は、真に生きるために必要なのは敢然と死に立ち向かうことだ、
と言っているよ。きみは、この言葉をどう思う?」
「ハイデッガーか」ファロンは答えた。「あんたのお、気に召したとは、おもしろい。あの男の書いたものは
ヒムラーのバイブルだった」
ファロンがふたたび帰ろうとすると、ジャックはすばやく、その前にまわり込んだ。「ハイデッガーだって?
ハイデッガーを読んだことがあるのか?」その声には見せかけでない驚きがあった。』
リーアム・デブリン、ショーン・ディロン、そしてマーチン・ファロンもいずれの主人公も小柄で一見強そうに見えないところが面白い。
→「読んだ本 2015年5月」の記事はこちら
→「東海道五十三次(16)」の記事はこちら
→「東海道五十三次(17)」の記事はこちら
→「御殿山、リッチなイタリアンランチ(1)」の記事はこちら
→「御殿山、リッチなイタリアンランチ(2)」の記事はこちら
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