温泉クンの旅日記

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岡山美作、湯郷温泉(2)

2016-09-18 | 温泉エッセイ
  <岡山美作、湯郷温泉(2)>

 宿の様々な惹句はこうだった。

「温泉とアロマテラピーを融合させた全室ベッドルームタイプの客室のリゾートホテル」、「ラグジュアリー空間の非日常な雰囲気、別世界のような異国風ホテル」、「岡山の有機無農薬農産物を使った創作フレンチ」などなど。

 とても温泉好きのわたしを惹きつけないような歯が浮くようなキャッチフレーズばかりだが、手ごろな宿賃と、和食続きのわたしには夕食が洋食だったことと、「岡山で一番人気なホテル」と聞いて、じゃぁまあいってみっかと軽い気持ちで決めたのだった。



 フロントがあるロビー階も、ここって温泉地と首を傾げてしまいそうだ。





 場違いなところに迷い込んでしまった感、をたっぷり感じる。



 館内のインテリアはすべて海外(カリフォルニア、サンフランシスコ、ロサンゼルス、メキシコ等)からのこだわり品だそうだ。

 三階までが吹き抜けのアトリウムになっていて、解放感はある造りである。

 一階ショップはありがちな温泉土産でなく、アロマグッズやリラクゼーショングッズなど「健康」 をキーコンセプトの商品を並べている。



 宿泊階の通路も異国情緒満点だ。


 
 この宿の長い<誕生秘話>を思い切り要約すると、

『2000年1月にこの宿はオープンした。
 創業者が1987年、ドイツの避暑地「バーデン・バーデン」を訪れて、避暑地とリゾートと温泉が融合しているその土地に魅了された。
 1990年初頭、バブルが崩壊したころカリフォルニアに旅をして、地中海文化の影響を受けた開放的な建築様式を気にいり、彼の地で流行っていたアロマテラピーを温泉療法に取り入れるアイデアを思いつく。
 現在の宿はカリフォルニア州サンノゼの建築家に依頼して「カリファルニア・ミッション・スタイル」の建築様式だそうだ。』



 なるほど。そう聞けば頷ける。



 部屋に入ると、この宿の浴場はなんとなく明日にすることに決め、珍しく浴衣に着替えずとりあえず姉妹館の「湯郷グランドホテル」の温泉に向かうことにした。無料で入れるのだ。
 残念ながら湯郷グランドホテルの浴場の内湯と露天風呂は先客多数で画像を撮ることは叶わなかった。

 戻って一階エレベータ前で待っている時になんとなしに眼の前の掲示を読むと、上にある多目的スペースのラウンジで、セルフサービスで無料の酒(ウィスキー、焼酎、珈琲)が飲めるようだ。





 やった。酒呑みが、こんな幸運を逃すはずはないのだ。思わずニンマリしてしまう。


  ― 続く ―


   →「岡山美作、湯郷温泉(1)」の記事はこちら


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