温泉クンの旅日記

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会津高原のリゾートホテル(1)

2015-12-20 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <会津高原のリゾートホテル(1)>

 野岩鉄道会津鬼怒川線、会津高原尾瀬口駅から歩いて数分のところに「夢の湯」という日帰り入浴もやっている小さな宿がある。
 単純泉とは思えぬ源泉掛け流しのいい温泉で、湯量も多い。夜行電車を使って尾瀬に行った帰りに、日帰りで利用したことがある。
 気にいったので、煮詰まってしまい気分転換したくなると宿泊しにいった。金曜の夜、仕事が終わってすぐに飛び出し地下鉄を乗り継いで浅草へ行き、特急と野岩鉄道を乗り継いでいくと八時半前に宿に入れる。夕食は特急の中ですませるので、朝食付きでたしか五、六千円で泊れてリフレッシュできたのである。仕事場が木場時代のころだから、十五年以上前になる。

 そのちょっと懐かしい「夢の湯」を横目に見ながら、 坂道を駆け上がるように車を走らせる。昇り道を三十分ほど走ると、ようやく平らな地面になってきた。



 標高千メートルのところに建つ、「会津アストリアホテル」。



 目の前の「会津高原ホテル」もなかなかお洒落な建物である。



 思ったより早く着いてしまったので、チェックインにはまだ早すぎる。さて、どうしよう。車を降りて歩いて脚をほぐすとするか。
(おっ、あれって・・・)





 アストリアホテルの脇に、日帰り温泉「白樺の湯」の建物をみつけたので時間潰しに入ってみることにした。高原の温泉は蔵王以来で、ちょっと期待する。

 靴を脱いであがり料金を払って、振り返ると若い男性が長椅子で寝ている。どうやら入浴を済ませて長湯の彼女を待っているようだ。
 浴室には誰もいない。
 服を脱ぎ、内湯で掛け湯をする。



 たかつえ温泉の泉質は単純温泉で、思いきり循環、加水、加温されている。匂いからいくと消毒もしているはずだ。
「駄目だ、こりゃ!」
 ほかに誰もいないので思わず声に出す。温泉としては最低に近い。汗を流すだけとか、髭剃りと身体を洗うくらいが目的でないとがっくり肩を落とす温泉だ。

 ならば露天はどうか、と淡く期待したら清掃が完璧でないので泡だらけで落胆の極み、浴槽に入る気もおきない。



「これで五百円は高いぞ!」
 チェックインするときに宿泊者は無料だったことを知り、さらにもう一段と肩を落としてしまった。

 内湯のもう一度だけ入り着替えて出て行くと、若者が待ちくたびれた長湯の彼女が金髪美人であったのに驚いた。


  ― 続く ―


   →「蔵王温泉(1)」の記事はこちら
   →「蔵王温泉(2)」の記事はこちら
   →「温泉のある蕎麦屋」の記事はこちら

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