<読んだ本 2015年10月>
崎陽軒の季節限定シリーズを冬、春、初夏、夏と食べ始めてきて、いよいよこれが最後と思われる「秋」を購入した。
椎茸、舞茸、平茸、ぶなしめじ、山くらげ、さつまいもなど秋の季節感は満載である。
自慢のご飯は鶏きのこご飯だそうだが、わたしにはメシの量が少ないとわかっているのでお気に入りであるリトルマーメイドの「カスクートサンド ハム・チーズ」をプラスした。
ある昼下がり、横浜の商店街を昼は何にしようかと行ったり来たりしていた。ジツはついでに酒も呑みたいし、煙草も吸いたい。
喫茶店でもいいのだがナポリタンとかピラフ、カレーライスとかいう気分でもない。
「おっ、なんとサンマーメンが四百円!」
安い。ここに決めた。店構えが昭和だから、きっと煙草も吸えそうだ。
年季のたっぷり入った店内に入り、サンマーメンと日本酒を注文する。麺はしばらく経ってからでとお願いする。
やれやれ、やっと煙草が吸えた。最近は苦労する。
昼どきなのにこの空き具合がマズイ店なのだろうかと非常に気になるが、まあ麺類なら残してもわかりにくいからいいか。
しばらくしてサンマーメンが登場する。
ルックスはまあまあなのだが、味はたしかにこいつは四百円だなって薄っぺらな感じだった。しかし、これくらいの味が横浜名物だと思われてもチョット困るなあ・・・。
酒呑みなので昼メシだけが食の楽しみなのに、なんか一食損したような気分だった。
さて、10月に読んだ本ですが、今月は6冊、累積で62冊でした。
1. ○夢をまことに 山本兼一 文芸春秋
2.○足抜 吉原裏同心二 佐伯泰英 光文社文庫
3. ◎命もいらず名もいらず (上) 幕末編 山本兼一 集英社文庫
4. ◎命もいらず名もいらず (下) 明治編 山本兼一 集英社文庫
5. ○見番 吉原裏同心三 佐伯泰英 光文社文庫
6. ○清掻 吉原裏同心四 佐伯泰英 光文社文庫
「夢をまことに」は江戸時代の鉄砲鍛冶にして発明家で、空気銃や反射望遠鏡などを作った「国友一貫斎」の話である。
『かないそうもない夢をまことにしたいのならば、たとえどんなに遠くに小さくしか見えなくても
そこにむかって一歩ずつ、半歩ずつ、いやたとえ這い回って一寸でも五分でも、
前に進んで行くことが大切だ。
そうでなければ、夢や願いはけっしてまことになりはしない。』
この辺を読むと、わたしなどはなんとなく耳が痛い。
「命もいらず名もいらず」はかなりな力作であった。
山岡鉄舟は「勝海舟、高橋泥舟」ともに<幕末三舟>といわれる。剣、禅、書の達人としても知られている。書は生涯に百万枚書いたと言われ、看板を揮毫した木村屋のアンパンが好きで毎日食べたともいわれている。最高で一日七升呑むような大酒呑みでもある。
鉄太郎(のちの鉄舟)は山岡紀一郎に運命的に出会う。
『人生には、その人間の一生を左右する出会いがある。このとき、鉄太郎が激しい風音に足を止めなかったら、
運命的な邂逅はありえなかった。
その風音に、激しさ以上のなにかを感じたからこそ、鉄太郎は足を止めた。
運命の扉は、その人間が求めたとおりに開く――。
こころを研ぎ澄まし、強く求めていればこそ、またとない出会いにもめぐまれるのだ。
なにも求めていない人間には、すばらしい出会いなど望むべくもない。』
書とか剣とか禅に興味があるひとは一読をお薦めする。
→「読んだ本 2015年9月」の記事はこちら
おべんとう夏 →「読んだ本 2015年7月」の記事はこちら
おべんとう初夏 →「読んだ本 2015年5月」の記事はこちら
おべんとう春 →「読んだ本 2015年2月」の記事はこちら
おべんとう冬 →「読んだ本 2015年1月」の記事はこちら
崎陽軒の季節限定シリーズを冬、春、初夏、夏と食べ始めてきて、いよいよこれが最後と思われる「秋」を購入した。
椎茸、舞茸、平茸、ぶなしめじ、山くらげ、さつまいもなど秋の季節感は満載である。
自慢のご飯は鶏きのこご飯だそうだが、わたしにはメシの量が少ないとわかっているのでお気に入りであるリトルマーメイドの「カスクートサンド ハム・チーズ」をプラスした。
ある昼下がり、横浜の商店街を昼は何にしようかと行ったり来たりしていた。ジツはついでに酒も呑みたいし、煙草も吸いたい。
喫茶店でもいいのだがナポリタンとかピラフ、カレーライスとかいう気分でもない。
「おっ、なんとサンマーメンが四百円!」
安い。ここに決めた。店構えが昭和だから、きっと煙草も吸えそうだ。
年季のたっぷり入った店内に入り、サンマーメンと日本酒を注文する。麺はしばらく経ってからでとお願いする。
やれやれ、やっと煙草が吸えた。最近は苦労する。
昼どきなのにこの空き具合がマズイ店なのだろうかと非常に気になるが、まあ麺類なら残してもわかりにくいからいいか。
しばらくしてサンマーメンが登場する。
ルックスはまあまあなのだが、味はたしかにこいつは四百円だなって薄っぺらな感じだった。しかし、これくらいの味が横浜名物だと思われてもチョット困るなあ・・・。
酒呑みなので昼メシだけが食の楽しみなのに、なんか一食損したような気分だった。
さて、10月に読んだ本ですが、今月は6冊、累積で62冊でした。
1. ○夢をまことに 山本兼一 文芸春秋
2.○足抜 吉原裏同心二 佐伯泰英 光文社文庫
3. ◎命もいらず名もいらず (上) 幕末編 山本兼一 集英社文庫
4. ◎命もいらず名もいらず (下) 明治編 山本兼一 集英社文庫
5. ○見番 吉原裏同心三 佐伯泰英 光文社文庫
6. ○清掻 吉原裏同心四 佐伯泰英 光文社文庫
「夢をまことに」は江戸時代の鉄砲鍛冶にして発明家で、空気銃や反射望遠鏡などを作った「国友一貫斎」の話である。
『かないそうもない夢をまことにしたいのならば、たとえどんなに遠くに小さくしか見えなくても
そこにむかって一歩ずつ、半歩ずつ、いやたとえ這い回って一寸でも五分でも、
前に進んで行くことが大切だ。
そうでなければ、夢や願いはけっしてまことになりはしない。』
この辺を読むと、わたしなどはなんとなく耳が痛い。
「命もいらず名もいらず」はかなりな力作であった。
山岡鉄舟は「勝海舟、高橋泥舟」ともに<幕末三舟>といわれる。剣、禅、書の達人としても知られている。書は生涯に百万枚書いたと言われ、看板を揮毫した木村屋のアンパンが好きで毎日食べたともいわれている。最高で一日七升呑むような大酒呑みでもある。
鉄太郎(のちの鉄舟)は山岡紀一郎に運命的に出会う。
『人生には、その人間の一生を左右する出会いがある。このとき、鉄太郎が激しい風音に足を止めなかったら、
運命的な邂逅はありえなかった。
その風音に、激しさ以上のなにかを感じたからこそ、鉄太郎は足を止めた。
運命の扉は、その人間が求めたとおりに開く――。
こころを研ぎ澄まし、強く求めていればこそ、またとない出会いにもめぐまれるのだ。
なにも求めていない人間には、すばらしい出会いなど望むべくもない。』
書とか剣とか禅に興味があるひとは一読をお薦めする。
→「読んだ本 2015年9月」の記事はこちら
おべんとう夏 →「読んだ本 2015年7月」の記事はこちら
おべんとう初夏 →「読んだ本 2015年5月」の記事はこちら
おべんとう春 →「読んだ本 2015年2月」の記事はこちら
おべんとう冬 →「読んだ本 2015年1月」の記事はこちら
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