<読んだ本 2012年5月>
千秋楽の相撲、なかなか盛りあがって面白かった。
辛抱する木に花が咲く・・・というが、五月の夏場所、苦節二十年で最年長初優勝したモンゴル人力士の第一号「旭天鵬」に思わず感動させられてしまった。
花道を引きあげるときに、色々なことを思いだしたのだろう、涙ぐんでいたテレビ画像を見て、もらい泣きしてしまったひとは多い。このわたしもそうでした。
ある日国道を走っていて、昼食をとろうと眼についたジョナサンに飛び込んだ。
恒例の酒断ち月間には、ノンアルコールビールが置いてあるのでファミレスをよく利用する。だからファミレスに入るのに最近はまったく抵抗がない。それに駐車場が広いのがいい。
メニューをみると、好物の稲庭うどんがあった。気温が朝からぐんぐん上がり続けていて暑いので、「これだ!」と思う。
ざるうどんと、冷製パスタ風うどんの二種類がある。ざるうどんだとちょっと寂しいしすこし足らなそうである。
もうひとつの彩のとてもきれいな「和風ジェノベーゼ」というのを頼んだ。詳しく書くと「しそ香る熟成稲庭うどんと生ハムの和風ジェノベーゼ 」である。
運ばれてくると、隣席の一家が「あれっ、あんなのあるのか」と覗きこみ慌ただしくメニューとチェックしている。
これが見事に大当たり、なんとも美味しかった。
一番上に大好きな<山形の『だし』>がのっていて、このひとくち目でノックアウト、シビレました。
実はジェノベーゼなるもの初めて食したのだが、これはうまい。期間限定でもうメニューにないがぜひ来年も食べたいので心覚えに書いておきたい。
さて、読んだ本ですが、5月は6冊、今年の累計で34冊です。ぶ厚い本が多く思ったよりあまり読めませんでした。
1.○ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編 村上春樹 新潮文庫
2.○近所迷惑 自薦短編集1 ドタバタ篇 筒井康隆 徳間書店
3. ◎慈雨の音 流転の海 第六部 宮本輝 新潮社
4. △シャンタラム (上) G.D.ロバーツ 新潮文庫
5. ○初春弁才船 御宿かわせみ二十九 平岩弓枝 文春文庫
6. ○半島を出よ (上) 村上龍 幻冬舎文庫
「シャンタラム」は三巻あるのですが、第一巻目の半分あたりで投げだした。
平岩弓枝は、池波正太郎から色気と喰い気をすこしばかり抜いて人並みにしたようで、それでも安心して読める作家だと思う。御宿かわせみはたぶん四十巻くらいあるうち、半分くらいは読んでいるだろう。
「慈雨の音」は、読んでいて懐かしい地名が出てくるたびにその風景を思いだして止まってしまい、読了するまでにかなりの時間がかかってしまいました。
城崎温泉へ通夜と葬儀に主人公である松坂熊吾と息子の伸仁が向かう。
『城崎温泉に来る客の多くは、旅館の風呂を楽しむだけでなく、外湯と呼ばれる七つの
風呂場巡りも目当てで、雪のない季節は、旅館から外湯へ、外湯から別の外湯へと
歩く人が列をなす。・・・』
故人の遺言で遺灰を余部鉄橋から散骨する。
『短いトンネルを抜けた途端、何物にも遮られない日本海が展けた。列車はすでに
余部鉄橋を渡り始めていた。
熊吾は海とは反対側の窓をあけて風向きを確かめながら、眼下の集落と、その南側に
ある田圃や畑が遠くの山の麓へとつづいているさまを見た。・・・(略)・・・
「やっぱり、列車の窓から撒く暇はなかったのお」
・・・(略)・・・
何本もの長い鉄製の橋脚は集落の中心部に突き刺さるようにして橋を支えていて、
打ち寄せる波の白い線は、到底四十メートルほど下にあるとは思えない遥かなものと
してゆるやかに寄せては曳いていた。・・・略・・・』
余部鉄橋の真ん中まで怖々歩いて、散骨(灰)したのだった。
「流転の海」がすべて完結したら、ゆっくりまた第一巻から読みなおしたい。
→「読んだ本 2012年4月」の記事はこちら
→「城崎温泉(1)」の記事はこちら
→「城崎温泉(2)」の記事はこちら
→「城崎温泉・夕景」の記事はこちら
→「餘部鉄橋」の記事はこちら
千秋楽の相撲、なかなか盛りあがって面白かった。
辛抱する木に花が咲く・・・というが、五月の夏場所、苦節二十年で最年長初優勝したモンゴル人力士の第一号「旭天鵬」に思わず感動させられてしまった。
花道を引きあげるときに、色々なことを思いだしたのだろう、涙ぐんでいたテレビ画像を見て、もらい泣きしてしまったひとは多い。このわたしもそうでした。
ある日国道を走っていて、昼食をとろうと眼についたジョナサンに飛び込んだ。
恒例の酒断ち月間には、ノンアルコールビールが置いてあるのでファミレスをよく利用する。だからファミレスに入るのに最近はまったく抵抗がない。それに駐車場が広いのがいい。
メニューをみると、好物の稲庭うどんがあった。気温が朝からぐんぐん上がり続けていて暑いので、「これだ!」と思う。
ざるうどんと、冷製パスタ風うどんの二種類がある。ざるうどんだとちょっと寂しいしすこし足らなそうである。
もうひとつの彩のとてもきれいな「和風ジェノベーゼ」というのを頼んだ。詳しく書くと「しそ香る熟成稲庭うどんと生ハムの和風ジェノベーゼ 」である。
運ばれてくると、隣席の一家が「あれっ、あんなのあるのか」と覗きこみ慌ただしくメニューとチェックしている。
これが見事に大当たり、なんとも美味しかった。
一番上に大好きな<山形の『だし』>がのっていて、このひとくち目でノックアウト、シビレました。
実はジェノベーゼなるもの初めて食したのだが、これはうまい。期間限定でもうメニューにないがぜひ来年も食べたいので心覚えに書いておきたい。
さて、読んだ本ですが、5月は6冊、今年の累計で34冊です。ぶ厚い本が多く思ったよりあまり読めませんでした。
1.○ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編 村上春樹 新潮文庫
2.○近所迷惑 自薦短編集1 ドタバタ篇 筒井康隆 徳間書店
3. ◎慈雨の音 流転の海 第六部 宮本輝 新潮社
4. △シャンタラム (上) G.D.ロバーツ 新潮文庫
5. ○初春弁才船 御宿かわせみ二十九 平岩弓枝 文春文庫
6. ○半島を出よ (上) 村上龍 幻冬舎文庫
「シャンタラム」は三巻あるのですが、第一巻目の半分あたりで投げだした。
平岩弓枝は、池波正太郎から色気と喰い気をすこしばかり抜いて人並みにしたようで、それでも安心して読める作家だと思う。御宿かわせみはたぶん四十巻くらいあるうち、半分くらいは読んでいるだろう。
「慈雨の音」は、読んでいて懐かしい地名が出てくるたびにその風景を思いだして止まってしまい、読了するまでにかなりの時間がかかってしまいました。
城崎温泉へ通夜と葬儀に主人公である松坂熊吾と息子の伸仁が向かう。
『城崎温泉に来る客の多くは、旅館の風呂を楽しむだけでなく、外湯と呼ばれる七つの
風呂場巡りも目当てで、雪のない季節は、旅館から外湯へ、外湯から別の外湯へと
歩く人が列をなす。・・・』
故人の遺言で遺灰を余部鉄橋から散骨する。
『短いトンネルを抜けた途端、何物にも遮られない日本海が展けた。列車はすでに
余部鉄橋を渡り始めていた。
熊吾は海とは反対側の窓をあけて風向きを確かめながら、眼下の集落と、その南側に
ある田圃や畑が遠くの山の麓へとつづいているさまを見た。・・・(略)・・・
「やっぱり、列車の窓から撒く暇はなかったのお」
・・・(略)・・・
何本もの長い鉄製の橋脚は集落の中心部に突き刺さるようにして橋を支えていて、
打ち寄せる波の白い線は、到底四十メートルほど下にあるとは思えない遥かなものと
してゆるやかに寄せては曳いていた。・・・略・・・』
余部鉄橋の真ん中まで怖々歩いて、散骨(灰)したのだった。
「流転の海」がすべて完結したら、ゆっくりまた第一巻から読みなおしたい。
→「読んだ本 2012年4月」の記事はこちら
→「城崎温泉(1)」の記事はこちら
→「城崎温泉(2)」の記事はこちら
→「城崎温泉・夕景」の記事はこちら
→「餘部鉄橋」の記事はこちら
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