温泉クンの旅日記

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下町、和菓子職人の謹製中華そば

2017-03-29 | 食べある記
  <下町、和菓子職人の謹製中華そば>

 住吉の<船橋屋>という甘味処に入ると、誰もいないので真ん中の四人掛けの席を勧められる。







 貼り紙をみると、どうやら最近禁煙にしたようである。まあ、昼メシ食べるくらいの時間ならわたしも我慢できる。







 メニューを素早く検討しカレーライスにちょいと迷ったが初めての店なので無難な醤油ラーメンを頼んだ。四百二十円也。
 深川とか墨田とかの下町では甘味処が食堂も兼ねている店が多いのでとくに驚きもない。



 この日、半蔵門線の清澄白河駅で降りると、小名木川に架かる高橋を渡り、高橋商店街をどんどん抜けて歩き進む。
(今日はまだ残っているだろうか・・・)
 なにしろ東京駅キッテ「ロン・ポワン」は撤退してしまったし、十条銀座は遠すぎるので、高橋に半ドンの午後にたまに揚げソーセージパンを買いにいくのだが、わたしのようなコアなファンも多いので、午後では売り切れが心配なのだ。といって、まさか電話予約して取置いてもらうほどのものではない。
 三個残っていたので、悪いが全部買い占めた。歩いて錦糸町経由で帰ることにした。
 人通りの少ない裏通りを選んで、歩きながら、さっそく一個をむしゃむしゃ食べ始める。待ちきれない性格は「子どもね」といわれてもしょうがない。



 大横川に架かる菊川橋を渡り住吉の街に入った。住吉銀座商店街を抜ければ錦糸町である。
 そこで見つけた甘味処である。同名だがあの亀戸天神の船橋屋とは関係ないようだ。

 あとから「食べるよ」と言いながら入ってきた男性客は味噌ラーメンと半ライス、少し遅れて入ってきた男性客は「稲荷と海苔巻きと醤油ラーメン」を注文した。
 お待たせしました、とわたしのラーメンが届いた。見た目はどちらかというと<中華そば>といったほうがぴったりである。





 ひと口食べて眼を瞠ってしまった。旨い麺に極上に近いスープが絶妙に絡む、ただものでないラーメンに舌を巻いた。
 どこかで食べたラーメンに似ている・・・。そうか、ラーメンならぬ剣の流派でいえば熱海の高倉健が贔屓にしていた石川屋の流れだな。しかも低価格だが、それなりに完成されている。
 振り返ってチラリと厨房を窺うと、お爺さんとお婆さんと云っていいくらいかなり高齢の料理人だ。いつまでもお元気でいてほしいし、ぜひ味を次の代に伝えてほしいものだ。
 味噌ラーメンと半ライスの客がお新香のお代りをしていたのが微笑ましい。

 餅入りラーメンが食べたかったから間を置かずすぐに再訪してしまった。餅大好きなわたしだが、深川の伊勢屋あたりでは残念ながら冬季限定のメニューである。



 この店の自家製の餅だけに、ずっしりとして伸び加減もさすがに満足いく餅であった。それにしてもこの店のカレーライスと味噌ラーメンも気になるなあ。


  →「来宮神社の大樟」の記事はこちら
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