温泉クンの旅日記

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続・秋保温泉 (2)

2010-07-18 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <続・秋保温泉(2)>

 今ではどこも一般客に宿泊しやすい料金で売っているが、どっこいさすがは秋保温泉である。

 わたしにはまず縁のない、富裕層向けの宿もまだまだ健在である。



 このホテルも、低層で部屋数の少ない贅沢三昧の新館が眼下の広い敷地に広がっている。きっとこちらには人件費もふんだんに使われているのだろう。低層の宿イコール高級宿なのかもしれない。



 さて、大浴場は滝と鯉が泳ぐ水路がある地下一階にある。
 男湯のほうが断然広いが、男湯と女湯が朝に入れ替わる。



 秋保温泉は鳴子温泉、福島の飯坂温泉とともに奥州三名湯として数えられている。
 開湯時期ははっきりしないが、千五百年前のこと、二十九代欽明天皇が皮膚病にかかってなかなか治らなかったが、この地の温泉「名取の湯」を運ばせて沐浴したところ数日で全快したという。
 これ以来、長野県の別所温泉、野沢温泉とともに皇室の御料温泉のひとつとなったといわれている。



 自家源泉もあるが、なにしろ広い浴場にいくつもある露天風呂、使う量も多量のため循環だ。濾過なのだろうが、消毒の匂いはそれほどしない。
 温泉がなによりの楽しみというわたしには、書きようがない浴場である。

 地下の一角に広めの食事会場があり、ここで夕食と朝食をわたしはとった。
「北海道フェア」と銘打ったバイキング料理のなかには、ずわい蟹やたらば蟹から札幌ラーメン、寿司など孫や息子夫婦をつれたお爺さんお婆さんまで飽きさせない料理が並ぶ。
 ただ人件費の削減のせいか仲居さんの人数が少なく、酒のオーダーが非常にしにくかった。それと、もちろん禁煙である。

 館内の一階には贅沢な空間が広がっている。





 喫茶スペースに置かれたソファや椅子などはすべて革張りの特注品である。どれをとっても相当値が張るものだ。
 ここで珈琲を飲んだが、天井が吹き抜けのためか喫煙は自由であった。



 ロビーに飾られた三体の鎧兜は、真ん中の派手な兜は伊達政宗公である。



 バブル時代を懐かしむにはこの温泉、ありだと思う。




   →「続・秋保温泉(1)」の記事はこちら
 

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