・・・俗にいう「地震、雷、火事、親父」という四つの事が昔から人々に恐れられていたが、そのうちの親父を除く三つの自然現象は摩擦が原因である、と云う事が岩波新書「摩擦の世界」という本に書いてあります。
東北大地震以後、地震が地球を形作っている地殻のプレート間の摩擦によって起きる現象と云う理屈は、テレビの解説の模型で世間に知られるようになりました。
今日のテレビの中でも、東大の地震研のプレートモデルの展示模型をテレビで紹介していました。
「地震研のプレート摩擦の模型」
今までのテレビ曲の解説模型に比べて格段に科学的なので、興味を持ってみていました。
下の緑色の部分がベルトコンベアで右から左に動きます。
ベルトと接する部分の白い薄板が多分、プレート同士間の摩擦係数に匹敵する摩擦係数を有するベルトに対応する材料を挟んで、上には適当な質量の重りを載せ、前後の重し間はコイル引きバネにつながっている。
各、重しがベルトに摩擦によって、ある程度ばねが伸びるまで引っ張られると、右から二番目の重しのようにバランスが崩れて左にはねる。
この模型の重しの動きを時間軸で解析してグラフに書いたものが下の図です。
横軸がベルトが動いている時間をとり、縦軸にその動いた距離をとってデーターをプロットしたもので、実際の地震の場合の時間と地震強度に非常に良く合うのである。
従って、このモデルを使って研究すると、基本的な地震の学問的研究は出来そうある事が理解できた。
分野は違うが、工学上の問題を、私自身も摩擦について、実験した経験があるので、何時か、ここで紹介したいと思う。