・・・昨日、所要で実家のある大阪の街に久しぶりに電車に乗って帰省してきた。
帰省というより、この年に成ると、兄の家の訪問という方がふさわしいかもしれません。
最寄りの駅に、長兄が車で、迎えに来てくれることになり、、待ち合わせていたのですが、途中の電車の乗り換えの都合で、目的の駅に予定の時間より、三十分早く着ました。
歩くつもりがなかったのですが、天気も良く、駅も近いので、歩いて兄の家まで、約十分の道のりを歩き始めました。
その時の思いつきで、小学生の頃、駅に近い小学校に実家から、歩いて通った道を、逆の駅から、小学校に行って、そこから、実家に向かって歩き始めました。
小学生のころの面影の街は、実際に歩いてみると、面影の三分の一くらいしか残っていませんでしたが、それでも懐かしく、道の両側を見ながら歩いてみました。
学校の行きかえりに、よく寄って遊んだY君の家のあたりで、家はもう、無くなっていましたが、何となく懐かしく、立ち止って景色をみていた時、自転車に乗った男の人から、「F君と違いますか」と声をかけられました。
その人の顔を見ると、今まさしく、思い出していた、懐かしいY君の面影のある人でした。
「Y君ですか」というと、「そうです」という返事がありました。
小学校卒業以来、五十年以上、会っていなかった昔の友に、その人は引っ越しして、今は住んでいない家の跡地の前で、名古屋に住んでいて、その地にはいない私が、偶然の気まぐれで、通った道で、すれ違って、お互いが小学生の時の友と分かって、声を交わした、と云う事は、本当に不思議な出来事でした。
道で立ち話を二十分くらいして、分かれましたが、その時間は、いわゆる、小学校の同窓会で出会った時の友とは違って、環境が小学生の時の町並みの環境の中で、小学生の時の友と、話ができたことは、その時に戻れた貴重な時間でした。