・・・新聞記事に「長時間労働の記録」と云うレポート記事があった。
私も若いころは、徹夜をしている人を見て、それは、良い事と思っていた。
私は、体がそれほど丈夫でも無かったので、自分にはどう考えても徹夜は無理、と最初からあきらめていた。
従って、長く働けないから、評価はされないと思っていた。
しかし、ある程度の役職になって、全体が見えるようになった時に、労働時間が長く働くことについて、少し疑問を持つようになってきた、 労働を含めた職場管理のやり方を考えた時に、残業が多い人はどうも、時間の感覚が無いことに気が付いた。
勿論、単純労働だけでない仕事の場合ではあるが、時間感覚の無い人は最初から、残業時間を労働時間に入れて、仕事をしているようで、もともと、残業をしないと与えられた仕事を完了できないようである。
それから、管理手法を勉強すると、仕事の量を考え、仕事の仕方を考え、計画するステップが一番大事であることが分かった。
やり方を具体的な計画まで詰めれば、かなりの確率で仕事に必要な時間が把握でき、それに見合った計画を立てればよいのである。 たいていの場合はそのステップが上手くいってない。
全体がはっきり見通せる単純な肉体労働の場合はなおさら、計画時に必要労働時間が明確である。
残業をしないと、仕事が完遂できなければ、残業すればよいので、もし、コスト的や、能力的に許容できない時は、どう対応して仕事を完遂するのかを考えるのが、管理者の仕事で、サービス残業に走るのは管理者の無能以外の何物でもない。
昔から、日本人は、何も考えないで、無能力な、無理を押し付け、何とかしろと云うような、管理者や経営者が多いのが残念である。