・・・最近、新聞やテレビでのインタビューに答えている人で、その人の生き方について「自分のしたいことをしている」と発言している人が多くなったように思う。
成功している人はもちろん、自分の生き方に自信があるので、そういう発言はあるだろうが、そうでない、苦労していそうな人でも、そんな発言をしているのを、知る機会が、良くある。
学生から社会人になって、まず経験して感じるのが、自分の考えていた当たり前が、いかに社会ではその発言を押し殺さないとやっていけないか、若いころは理想を押し殺して、現実に合わせていく毎日に、自分自身の心の葛藤をしていることが多い、そのうち、長いものに巻かれろ精神を会得し、理想を思い浮かべなくなってしまう様になる。
そんな現実を多く体験してきた、我々、大人に取って、昨今報じられる、事由に発言する若い人はとても、まぶしく、素晴らしいと感じる。
7月頃に、このブログの中で、学生の運動(SEALDs)の話題を取り上げた。
彼らは、今、そんなことをしていると就活で上手くいかないよ、とか、 「戦争に行きたくない」と云うのは利己的だなどと、言われたり、脅されたりしている。
しかし、彼らのテレビでの発言などを聞いていると、そんな社会の先を読むような変な大人の言動とは違い、とても勇気のある、しっかりとした発言をしている。
いい企業に就職してハッピィーな人生は、発言しない人生と裏腹につながっている、と云う事をもうしっかりと認識していて、そんな人生は嫌だと云っているようだ。
安定した生活などを考えて、発言しない人生は、生きていく価値はないと云うような発言をしている。
自分の頭で考えて、発言する、そして「私は嫌だ」と云える、そして、今より、開かれた社会に変えるように努力する。
我々の経験した生き方から考えると、出来るようで出来ない、人生を送る若者が増えているようだ。