たくさんのへえーがあった。
以下、なるほどと思った箇所を自分用メモとして。
- 不安やネガティブな感情は、考えごとをするほど強くなる
- 情報が多いほど、時間をかけるほど、人は合理的に判断できなくなる
- 忘れっぽい人、ものごとをざっくり記憶する人のほうが思考力は高い
- 考えないようにしようとするよりも、行動で打ち消したほうがいい
- 「やる」か「やらないか」の決断は、コインで決めても幸福度は変わらない
- 考えているときよりもぼーっとしているときのほうが脳は効率よく働く
- 過去のことを思い出すほど脳は老化していく
- 優秀な人ほど、優秀な人のマネをして行動や思考を効率化している
- 「フェイスブックをやめる」など入ってくる情報を減らしたほうが幸福感も増す
- そもそも、 世界は不安でできている
- 心配事の9割は起こらない
- 今抱えている不安は、 来年の今にはほぼ確実に忘れている
- 「今この瞬間」に意識がないとき 脳は不安を呼び込んでしまう
- じっくり腰をすえて考えるより、ぼーっとするほうが「考える力」は高くなる
- 「情報がたくさんあればいい選択ができる」わけではない
- なぜ、ヒトは「比較する動物」 になったのか?
- 「損しないように」と行動したとき判断ミスは起きる
- 思考を重視すると「利他的な行動」をとれなくなる
- なぜ、ニュースでは 悪い話ばかり流れるのか?
- イライラについて考える時間が長いほど、 イライラは増幅する
- 感情が乱されたときは 「10」数えてリセットしよう
- 八つ当たりされたときは 事実の「捉え直し」をしよう
- 感情を書き出すことで 不安は軽減される
- 衝動に駆られたときには 30秒の「タッピング」がきく
- やってはいけないことは、「情報を邪推」
- まわりがざわついている環境のほうが生産性は高まる
- 集中力を持続させるには 作業とは「関係ない動作」をするといい
- 思考の効率化のコツは 「自分好みの人」のマネをすること
- 1日10秒、呼吸に意識を向ける
- 思い出にひたると脳が老化していく
- ぼーっとしているとき脳は記憶したことを復習してくれる
- 75年間の追跡研究でわかった 幸福と健康を高める一つの方法
- 前向きに考えようとするとドツボにはまる
- 笑顔のストレス抑制効果と感情を変える力
- ネガティブな態度がなぜいけないのか?科学的な理由
- ポジティブな言葉は苦しみや痛みをやわらげる
- 笑うことは生命力も高める
- 年齢を重ねた人は笑いからアイデアを生み出せる
- 人と信頼関係を築きやすいのは観察力が高い人
- 人はじっとしているほど疲れを感じるようになる
- とりあえずジムに通ってみることで起きた8つの劇的な変化
- 「病は気から」の科学的根拠
- 「こうあるべき」と考える人は病みやすい
- 感情はいろいろと複雑なものを味わったほうが精神にいい
- コーヒーを飲むよりも階段をのぼろう
- とりあえず森へ行け
- いい睡眠はストレスをきれいに洗い流す
- 休憩中の歯みがきはその後のパフォーマンスを高める
- なぜ、女子は出かけるのに時間がかかるのか? の科学的な理由
- 子猫や子犬の写真を見ると集中力が高まる
- カラオケがストレスにいい科学的根拠
人は不安があるからこそ、「幸福」や「快適さ」「心地よさ」を求めていく。
では、日々幸せなことだけがまわりにある人は幸福なのでしょうか?
スペインのポンペウ・ファブラ大学の3万7000人を対象にした幸福と感情にまつわる調査。
喜び、畏敬、希望、感謝、愛、自尊心など9つのポジティブな感情と、怒り、悲しみ、恐れ、嫌悪、罪悪感、不安などの9つのネガティブな感情をそれぞれどれくらいの頻度で経験するかを答えてもらい、経験した感情と現在の幸福感などを調査した。
この結果、感じる感情が多様である・・・つまり、さまざまな感情がわきあがってくる人のほうが精神衛生的にも健康で、幸福度が高いことがわかりました。
つまり、ラクなことや嬉しいことだけを経験するのが幸せなのではありません。
さまざまなことを経験し、多様な感情を味わいながら、あるがままを受け入れていくことが究極の幸せである。
ビートルズの名曲「Let It Be」。「あるがままに」などと翻訳されますが、今ここにない何かを求めるのではなく、事実や感情をそのまま受け止めることから幸福の本質的な意味が見えてくる。
長期休みも最初は嬉しいものだが、あまりにもダラダラしていると喜びがなくなり、疲労感が出てきてしまう。
心底悲しい、悔しい! という思いを経験するからこそ、喜びに出会ったときの感動は増す。
会社などでつらい思いをするなど不遇な経験をするからこそ、理想的な環境に出会ったときの感謝も大きくなる。
同様のことは、ノーベル経済学賞を受賞した心理学者ダニエル・カーネマンも指摘している。
幸福には「満足感」「性格的特徴」「感情」「感動や興奮」という4つのカテゴリーがあるとし、単純な基準は存在しない。
さらに、「喜びの追求は一時的に幸せになれるが、全般的な幸福感を長時間維持するうえでは効果がない」とも言う。
つまり、幸せというのは複合的な要因でできていて、「これをすれば幸せになれる」という行動でカバーできるものではない、ということ。
お金であれ、趣味であれ、人間関係であれ、何かで満たそうとするのは一瞬の逃避に過ぎない。
「誰より上だから幸福」「誰より下だから不幸」といった相対的な幸福も本質的なものではない。
あくまでも、人生経験の中で身につけていく自分だけの尺度。
その意味では、他人との比較ではなく、自分の内面(感情、性格、欲求、習慣など)さまざまな角度で見つめていくことが重要だと言えます。
喜びや快楽を追求しても幸福にはならない。
良書おすすめの一冊。