先日のお茶会の続きです。息子は生意気にも人間国宝のお茶わんですね。
私は高麗茶碗・・・。
家内のお薄は小生が点てます。
使ったお茶わんは藤本能道、藤原雄、川喜田半泥子、高麗茶碗(松村弥平太作)の4つです。
本日紹介する作品は原精一の描いた「赤い椅子」に続く「桃色の椅子」というシリーズ的な作品?のひとつのようです。ちょっと小さめの作品となります。
桃色の椅子 原精一画 その7
左下サインとキャンパス裏に題名とサイン有
油彩額装 タトウ+黄袋
F4号 額サイズ 縦500*横420 画サイズ:縦334*横243
原精一の作品の代表作は「裸婦」ですが、憂いのあるような顔つきの女性が遠くを見つめている姿が特徴的で、暖色系を基本とした色彩のバランスや、明るい光りの使い方などで爽やかな印象を与える作品となっています。
ガッチリとした骨太なラインで描かれる女性の姿が独特なインパクトを与えます。腕や太ももは逞しく、色香をも漂わせて描かれ、まさに芯の通った画家である原精一の人間性を表しているとも言えるでしょう
正直なところ原精一の作品には出来不出来がある・・。異論もあるでしょうが、ここのところが蒐集家のこだわりでしょうね。どの画家の絵を蒐集していてもこれはあるものです。当方ではこの作品は原精一の作品中でもかなりの秀作だと思っています。
作品中のサインは下記のとおりです。
キャンバスの裏には下記の書付があります。
原精一に贋作があるかどうかは当方ではよく分かりませんが、自分の気に入った作品を選んで蒐集しています。選び方は他の画家の蒐集を通して自分の好みというものができあがりつつあるのを感じています。
なんでもかんでも蒐集するということからひとつの殻を破りつつあるのかもしれません。
金銭的な価値という選択肢から脱却しつつある・・・。
ところで額の作品にはタトウと黄袋が必需品です。黄袋があると取り出す際に作品やタトウを傷つけませんし、また取り出しやすくなります。これは高齢になり、腕力が落ちるとますます感じることになります。
タトウは額を並べて保管する際に額を傷めないなど通常でも疵防止となりますね。このような誂えに気を配らない方は蒐集の基本から失格でしょうね。