
福田豊四郎の作品は地元に帰省した時にはいい作品が入手できる機会は多いのですが、以前は作品が多かったインターネットオークションや専門店の入札会においては、いい作品が入手できる機会はどんどん少なくなっているようです。市場に流通する作品が少なくなっているのかな?

本日は福田豊四郎の色紙作品の紹介です。福田豊四郎は晩年は病気がちとなり、手軽に描ける色紙の作品が多くなったようです。母は福田豊四郎に依頼して亡くなった父がお世話になった方々に贈る色紙を描いてもらったり、またその後には病気で療養中の祖母にと幾つかの色紙の作品を頂いたりしていたようです。父や母の実家には福田豊四郎の作品が数多くあり、これらの作品の幾つかを当方にて所蔵しています。

本日はそのような晩年に描いた三色菫の色紙の作品です。
三色菫 その2 福田豊四郎筆 その158
紙本着色色紙 タトウ入 3号
色紙 画サイズ:縦272*横240

この作品と同図の作品は以前に下記の作品を入手しています。

下記写真における落款と印章はこの2作品のものですが、一般に晩年の色紙程度の大きさの作品にはこの落款と印章が多いようです。


郷里出身の画家であり、父母や祖父母、さらには叔父と親交のあった福田豊四郎氏の作品蒐集は当方では最後まで続くのでしょう。あまり大きな高価な作品は入手できませんが、今後は極力選りすぐって蒐集していきたいと思います。

色紙の作品はその時々の趣向によっていろんな額の収めて飾れるのが愉しいですね。
専用の額に収まっている作品以外はタトウに包んで色紙の保管箱に入れてありますが、用意した収納用の箱がそろそろ満杯にになってきました。男の隠れ家にも同数ほど保管していますが、小品の多い当方の蒐集ではどうしても色紙の作品の数が多くなります。

これで3個目の保管箱ですが、またあらたな色紙の保管箱を誂えようと思います。

上記写真の花入は尊敬する陶芸家であった同郷の故平野庫太郎氏の作品です。

インターネットオークションで入手した作品ですが、収納されている化粧箱(題書は当方で作成)も懐かしい・・。よく工房で作陶についてなどを談義した思い出が蘇ります。当方の蒐集を突き動かすのは望郷の念なのでしょう。