夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

倉田松涛 特集 その1

2017-09-25 00:01:00 | 掛け軸
週末には特老の施設を見学。



母が今後、特老に入所するための段取りです。



さて本日はは地元出身の画家、倉田松涛の特集です。地元の作品は地元に帰す・・、そういう趣旨で今まで蒐集してあった作品を整理していますが、その手始めが「倉田松涛」の作品です。

*今回は作品の一部を紹介しています。全体はブログ掲載の作品を検索してみてください。

表具が痛んだ状態で購入したため、改装した作品。家内のお気に入りの作品でもあります。

鍾馗図 倉田松涛筆 その2
紙本水墨淡彩軸装 軸先骨 箱入 
全体サイズ:横480*縦2110 画サイズ:横345*縦1365



逃げ惑う鬼・・・。松に木に潜んでいます。



下記の作品は1908年(明治41年)、倉田松涛が41歳の作です。

羅漢図 倉田松涛筆 その7
紙本水墨淡彩軸装 軸先練 箱入 
全体サイズ:横592*縦2020 画サイズ:横465*縦1220



次の作品は1918年(大正7年)の作であり、倉田松濤が51歳の時の作品です。張果老を描かず瓢箪と駒を描いています。

瓢箪駒図 倉田松涛筆 その9
絖本水墨淡彩軸装 軸先骨 合杉箱入 
全体サイズ:横515*縦1970 画サイズ:横335*縦1320



倉田松涛(濤)の作品はテレビで放映されている「なんでも鑑定団」に「鴨図」が出品されていますが、「四条派の手法で輪郭線を用いず立体的に描き、それに対して岸辺の描き方は、長崎派の手法で牧歌的に描いている。」と解説され、「平福穂庵に師事、主に花鳥画を得意とした。」と記されています。この倉田松涛への説明は少し的が外れているように思います。仏画を中心としてもっとあくの強い画家です。

達磨図 倉田松涛筆 その11
紙本水墨紙軸装 軸先木製 合箱入 
全体サイズ:横460*縦1730 画サイズ:横340*縦1090



「なんでも鑑定団」のなんとも普通の作品への評価金額が20万! いくらなんでも高すぎますね。普通はその10分の1が相場です。

羅漢図 倉田松涛筆 その14
紙本水墨淡彩軸装 軸先木製 合箱入 
全体サイズ:横370*縦2050 画サイズ:横330*縦1260



下記の作品は他の所蔵品に同一印章で製作時期が著されており、本作品もまた同じく大正14年(1925年)頃、同時期作と推察されます。

*描かれているのは海老の他に「橙」と「瓜?」の吉祥画題と思われます。

海老之図 倉田松涛筆
絹本水墨着色紙軸装 軸先木製 合箱入 
全体サイズ:横528*縦1842 画サイズ:横394*縦1044



下記の作品は大正年代の頃?

達磨画賛 倉田松涛筆 その18
紙本水墨紙軸装 軸先木製 合箱入 
全体サイズ:横465*縦2020 画サイズ:横335*縦1310



虎之図 倉田松涛筆 その23
紙本水墨着色軸装 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦1800*横630 画サイズ:縦1080*横425



この画家の作品はデイテールの描き方が実にユニークで面白いですね。



今回の最後の作品なまだ未投稿の作品かもしれません、



これは「鍾馗」を描いた作品のようです。



最初と最後は「鍾馗」・・・。倉田松涛(濤)の作品、再評価されるべき画家だと小生は思うのですが・・。


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