夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

主なき、家なき茶入 その1

2012-11-29 05:29:25 | 陶磁器
昨日は関係している会社の集まりで意見交換と懇親会・・、各々生き残りへ必死。
基本的には自力で何とかせねばならぬというのが本音であろうが・・。

さて本日は茶入れの投稿です。

茶入れにはお茶碗同様にいろんな種類があります。以外にもその種類は多いので説明を記載するのも大変なのでリンク先を参考にしてください。というより、小生も良く解っていません。



そもそもこの陶磁器製の茶入を用いたことある方は少ないと思います。基本的に濃茶の点前に使うものですからお茶を習っていないとつかうことはまずありません。


戦国時代には一国一城と引き換えにされた
などと大げさに揶揄されましたが、それほど貴重価値があった時代のことです。






では本作品について考察してみましょう。箱もないですから由緒はまったく手がかりはありません。
形は「肩衝」・・、細長いですから槍形・・といって名物「槍の鞘」の写しではないようです・



どちらかというと「横田」に似ていますので、「古瀬戸肩衝茶入」に分類されます。釉薬からおそらく瀬戸のものと判断したからです。



釉薬が底まで垂れており、本来なら失敗作として破棄されるべきものです。しかも糸きりの状態からかなりの腕の職人の作と推察されます。もともと茶入は轆轤の技術がしっかりしていないと作れないものです。



銘がある様子はなく、作家により作品ではなさそうです。釉薬の妙はそこらへんにあるお茶入れを凌駕します。



底に釉薬が流れてきたために本来は打ち捨てるべきものが、予期せぬ釉薬の妙を得てこの世に残り続けた作品でしょう。

すてる神あれば、ひろう神あり。

困ったことがあっても、くよくよするなということさ・・さて本作品の銘は・・。どなたかいい銘が思いつきませんか?

ところで、仕覆を家内が作ってくれると言っていたですが・・、いつになるやら・・。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。