夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

聖観音 伝平櫛田中作 その2

2016-10-28 00:01:00 | その他
茶室の窯を炉にしたのですが、息子が「お茶会、お茶会」とせがんだようで、家内は面倒なので?リビングで点てて点てだししたようです。

  

満足したようで・・・・ 本日は昨夕より名古屋入りで泊まりですので、息子は寂しいかな?

倉庫改修時にちょっとした仏壇の置き場所を作りました。息子といつも拝んでいますが・・・。その通路の階段には荒井寛方の「聖観音図」が飾っています。



今までの男の隠れ家には仏間を作りましたが、座敷に置かれた仏間だけが仏壇を置く場所ではないように思い、この度は母屋との通路に仏壇を置きました。



その仏壇に飾りたいと思う仏像がなかなか入手できませんでいました。さらには男の隠れ家にも祈るものが何かしら欲しいと思い物色中・・。

専門外の彫刻の作品、こういう分野は直感しかないですね。ただ仏像は直感とはいえ、今までの所有者の念がありますので、古いものんは迂闊には蒐集してはいけない作品だと思っています。先祖伝来のものであれば、それでいいのですが・・・。

本日は実にうぶの状態であり、素敵な顔の仏様ということで購入しました。平櫛田中作というのは二次的なものでした

聖観音 伝平櫛田中作 その2
共箱
高さ327*幅113*奥行115

捧げる湯呑みは家紋入の碗。



箱書には「百才叟田中自題 押印」とあり、昭和41年(1971年)頃の作と推察されますが、平櫛田中には贋作が多いため門外漢の小生としては真贋は後学の判断としておきましょう。底には彫り銘があります。

  

東京美術倶楽部の展示会に平安時代の仏像がありました。これは実にいい顔した作で、やはり一級品は違うと感じ入りました。時代観もありました(平安時代)が、小生にはまるで今、出来上がったような感じを受けました。お値段の表示はなし・・、おそらく非売品かな。



仏像はおいそれと買うべきではない代物・・・、買うなら日頃拝むものゆえ一級品を・・



今まで仏像については眺めていて気に入らなくなるとお寺さんに寄贈していましたので、今は何点かしか手元に残っていません。

仏像、仏画のお寺への寄贈は真贋関係なし、出来不出来も関係ないですから処分はしやすいので、掛け軸も同様に処分した作品がいくつかあります。



仏像や仏画は所蔵していて、つまらなくなっても捨てる訳にはいかない代物です。大切にするなり、お寺さんに収めるなり、処分は難しくなりますので、入手には慎重を規しています。



造りは高村光雲の作に相通じるものがありますが・・・。



百才でこれだけ細かい作業はたいへんでしょうね。



ちなみに百才の作で平櫛田中というと最近見かけた下記の作品が欲しかったのですが、手が届かなかった作品です。「いつか」ですね。

参考作品解説
福寿大黒天尊像 平櫛田中作
共箱 二重箱 百才作
高さ275*幅260*奥行183





 

平櫛田中の作品は数が多いですが、贋作も多いことは高村光雲と双璧です。もともと高村光雲の作品についてはすべてを本人が作ったという作品は数が少ないし、平櫛田中にしても色塗りは本人によるものではないのですが・・・。

ビジネスではない我々趣味人はその作品の出来不出来のみが問題、手を合わせたくなる作品がいいようです。


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