夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

呼び継ぎ 志野亀甲文香合

2016-10-25 00:01:00 | 掛け軸
週末は息子は祖父母と落花生の収穫のお手伝い。



結構、落花生は手間がかかります。同僚も楽しみしてくれていますが、今年はどうも実が小さいようです。それでも選んで庭に天日干し。



日常は茶室周りは、天日干しに洗濯物、縁側は昼寝、茶室は息子のジャングルジム、優雅なものとはかけ離れた使い道



最後は片付け、たとえこちらが仕事がはかどらなくてもなんでも手伝いをさせます。真似をすることが学習のようです。



落花生の枝から蟷螂の卵発見! 皆は嫌がりましたが、小生と息子ととっておこうと・・・。蟷螂や蛙、カブトムシ、蝉など生き物の誕生の観察は今の骨董の趣味に通じるものがある? 下手物は夜中に叩き潰したゴキブリ



さて、本日の紹介作品です。

「呼び継ぎ」の代表的なものに初期の頃の伊万里(主に盃)、唐津(主に茶碗、皿、盃)、そして志野がありますが、いずれも初期の頃の伊万里、桃山から江戸初期の唐津や志野の発掘された陶片で作られたものです。



陶片の呼び継ぎの詳しいことは知りませんが、「高台が完璧な部分を使うのが原則」ということを本で読んだ記憶がありますが、本当かもしれませんね。

本日は志野焼の香合の「呼び継ぎ」の作品の紹介です。

呼び継ぎ 志野亀甲文香合
金継 細工箱入
径約48*高さ35



「呼び継ぎ」は日本だけのものではありませんが、これほどおおぴっらに生業?にしているのは珍しいかもしれません。いずれにしても亜流の陶磁器類であり、毛嫌いする方も多いでしょうが、中には面白いものの多々あります。



近年、骨董商が暇なときに発掘陶片を集めては、自ら金繕いしたという話は聞いたことがあります。



玄人の職人が金繕いすればいいものを、たいして高く売れないので、素人が陶片を見繕って接着剤でつけて、下手な金繕いしているようです。



「呼び継ぎ」のいくつかを本ブログで紹介していますが、代表的なのもののひとつに唐津焼の呼び継ぎがあります。



主流ではない作品群ゆえ、どこかに仕舞い込んだと思い、屋根裏の展示室の長持ちや茶箱を探してようやく見つけ出しました。



ところで本作品が桃山時代から江戸期にかけての発掘品の金継ぎかどうかは詳細は当方の知る由もありませんが、実は本作品に付いていた箱が目当てで購入したものです。



当然、見繕った箱でしょうから、サイズがピッタリとはいきません。少し大きめですね。この箱にもっといいものを・・・



とりあえず整理はきちんとね。これに古い生地で包んでいると一丁前の骨董品・・・・・・?? 箱は傷めないようにしておかなくてはいけません。



それにしても、この金繕いはやり直しかな? 味があっていいのかな? 正直なところ迷っています。

下手物は叩き潰すに限るが・・・・





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。