
本日の作品は遺すべき作品かどうか迷いぬいた挙句に遺すことにした作品です。

臥乕之図 大橋翠石筆
絹本着色軸装 軸先本象牙 自署鑑定共箱
全体サイズ:横640*縦2140 画サイズ:横490*縦1246

印章にとらわれ過ぎて危うく贋作に分類してしまいそうになった作品です。印影の比較は完全ではありません。朱肉がつまったり、印影が薄くなると印を直したりしますので、あくまでも作品本体で作品の良し悪しを判断する癖をつけるようにしています。

私のような怠け者はこのような作品が好きですね。当方で所蔵する「正面之乕」とともに大橋翆石の作品でのお気に入りの作品のひとつになっています。大橋翆石のいかにも虎でございの作品はあまた多くあり、当方でも数点を所蔵していますが、それはそれでいい作品ですがどうも動物園のポスターのよう・・・。
本ブログで何度か紹介している大橋翆石の「正面之虎」の作品は下記の作品(部分)です。本作品は展覧会への出品の話があったのですが、コロナで流れてしまいました。
この作品は養蜂業を営む支援者が病弱な大橋翆石に滋養のための蜂蜜を提供したという渡辺某氏が絡んだ作品でもあります。(大橋翆石研究者より 大学准教授 今年の岐阜における展覧会開催担当)
正面之虎 大橋翠石筆 明治40年代(1907年)頃
絹本着色軸装収納箱二重箱 所蔵箱書 軸先本象牙
全体サイズ:横552*縦2070 画サイズ:横410*縦1205
分類A.青年期から初期 :1910年(明治43年)夏まで ~46歳

冒頭の作品である「臥乕之図」のおける落款の「翠石」が二文字とも同じ大きさであり、大橋翠石の製作時代の区分によると
B.中間期における第1期:1910年(明治43年)~1922年(大正11年)46歳~58歳
から第2期:1922年(大正11年)~1940年(昭和15年)58歳~66歳かけての頃の作と推定されます。

画風(1期)では墨で縞を描くのは変わらりませんいが、地肌に黄色と金で毛書きをし、腹の部分は胡粉で白い毛書きがしてあるという特徴があります。全体には黄色っぽく見えて、背景は少ないものです。
*本作品は大正元年、須磨に移住した頃で、この頃の一時期に初期とはまた別に「翆石生」と落款に「生」の一文字が入っています。病気(病弱)をしてブランクがあったことによるのかもしれません。短い期間のみの落款です。
なお箱書には「旧作」とされており、時間を経た大正期の後半のものと思われます。

臥乕之図 大橋翠石筆
絹本着色軸装 軸先本象牙 自署鑑定共箱
全体サイズ:横640*縦2140 画サイズ:横490*縦1246


印章にとらわれ過ぎて危うく贋作に分類してしまいそうになった作品です。印影の比較は完全ではありません。朱肉がつまったり、印影が薄くなると印を直したりしますので、あくまでも作品本体で作品の良し悪しを判断する癖をつけるようにしています。

私のような怠け者はこのような作品が好きですね。当方で所蔵する「正面之乕」とともに大橋翆石の作品でのお気に入りの作品のひとつになっています。大橋翆石のいかにも虎でございの作品はあまた多くあり、当方でも数点を所蔵していますが、それはそれでいい作品ですがどうも動物園のポスターのよう・・・。
本ブログで何度か紹介している大橋翆石の「正面之虎」の作品は下記の作品(部分)です。本作品は展覧会への出品の話があったのですが、コロナで流れてしまいました。
この作品は養蜂業を営む支援者が病弱な大橋翆石に滋養のための蜂蜜を提供したという渡辺某氏が絡んだ作品でもあります。(大橋翆石研究者より 大学准教授 今年の岐阜における展覧会開催担当)
正面之虎 大橋翠石筆 明治40年代(1907年)頃
絹本着色軸装収納箱二重箱 所蔵箱書 軸先本象牙
全体サイズ:横552*縦2070 画サイズ:横410*縦1205
分類A.青年期から初期 :1910年(明治43年)夏まで ~46歳

冒頭の作品である「臥乕之図」のおける落款の「翠石」が二文字とも同じ大きさであり、大橋翠石の製作時代の区分によると
B.中間期における第1期:1910年(明治43年)~1922年(大正11年)46歳~58歳
から第2期:1922年(大正11年)~1940年(昭和15年)58歳~66歳かけての頃の作と推定されます。



画風(1期)では墨で縞を描くのは変わらりませんいが、地肌に黄色と金で毛書きをし、腹の部分は胡粉で白い毛書きがしてあるという特徴があります。全体には黄色っぽく見えて、背景は少ないものです。
*本作品は大正元年、須磨に移住した頃で、この頃の一時期に初期とはまた別に「翆石生」と落款に「生」の一文字が入っています。病気(病弱)をしてブランクがあったことによるのかもしれません。短い期間のみの落款です。
なお箱書には「旧作」とされており、時間を経た大正期の後半のものと思われます。