夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

「福ハ宇智 遠仁者疎道」 松永耳庵筆

2020-08-31 00:01:00 | 掛け軸
屋根裏収納箱から取り出してきたひさかたぶりに飾った作品・・・。中国青磁では「並」の青磁として扱われる?七官青磁・・。小生が「砲丸」と称している形の器ですが、ひさかたぶりにみるといい作品だと改めて思いました。本ブログにてすでの投稿されている作品ですので、説明の記述は省略しますが、陰刻と貫入、そして一点だけの黒い部分が景色になっています。



七官青磁におていい作品がなかなか見かけなくなったように思います。

七官青磁花入
合箱入 
口径76*胴径150*底高台径87*高さ347



家内が茶道を習っているのですが、どうも当方の蒐集対象に茶掛に分類される作品は非常に数が少ないものになっています。本日の作品も家内が購入した作品です。

「福ハ宇智 遠仁者疎道」 松永耳庵筆
紙本水墨軸装 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦*横 画サイズ:縦*横



松永耳庵の作品は何点か本ブログにて紹介していますので、詳細は省略しますが、このような経済人・茶人が日本にいなくなった?ように感じるのは残念ですね。



「福ハ宇智 遠仁者疎道」という当て字は示唆するところがあって面白いですね。



「遠仁者疎道」・・・、まさしくであり、そのような人物が意外に多い。



仁に遠き者道に疎い・・。上昇志向の強い人間が多く、自分のことしか考えない人が目立ちますね。とかく大風呂敷を広げて目上の機嫌を取り、実務の面倒な仕事は部下や目下の人間に押し付けるという人が身近にもいて対応に困ることがあります。



福は宇宙の知恵?? ところで丸に「ン」はなんだろう???



節分の時期以外にも掛けて楽しめそうな軸ですね。でも茶掛けというのはどこか説教じみている・・・??








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