夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

忘れ去られた仙台の画家 芙蓉双鴨之図 菊田伊徳筆

2012-10-15 05:40:45 | 掛け軸
週末は家内が東京美術倶楽部で遠州流の総会?ということで、エレベーターガール??にて着物をきて連日お出かけ・・

ひとり寂しくマンションの部屋であくびをしていたら、改修工事の足場を作業員が歩いていきました

先週、仙台に行って来たので仙台の画家を纏めてみることにしました。

芙蓉双鴨之図 菊田伊徳筆
絹本水墨着色軸装 軸先鹿骨 合箱
全体サイズ:縦1900*横500 画サイズ:縦1000*横360




菊田伊徳という絵師についての詳細は不明です。



明らかに長崎派の影響を受けています。



仙台四大画家」(東東洋(あずま とうよう・1755~1839)・小池曲江(きょっこう・1758~1847)・菅井梅関(1784~1844)・菊田伊洲(1791~1852)の4人の画家)に隠れてしまい、優れた画家である菊田伊徳の存在があまり知られていないようです。



東京国立博物館には「豊臣秀吉像」や中国絵画の模写の作品が所蔵されており、その画力はもっと評価されていいと思われます。




菊田伊徳:仙台藩のお抱え絵師(1785~1851)代表作は「駱駝図」(仙台市博物館蔵)、「維摩居士図」(福福島美術館蔵)があります。




只者ではない技量を持ち合わせており、なぜこれほど世に知れていないのか不思議なほどです。考えられるのはやはり、仙台四大画家と同じく長崎派などの技法のため彼らより明らかに秀でた点がないためによることか、処世術が下手なことによるのかもしれません。いずれ詳細は不明です。

日曜日の昼になんでも鑑定団の再放送があったので観ていましたら、いろいろ買い込んで家中がガラクタで一杯の老人が出演していました。

「俺もあのようなものか?」と思ったら、気力が少し失せました・・








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