
先日の休日は近所の神社でお祭り・・。お通夜で家内が留守なので小生と息子で出かけてきました。

家内と息子は午前中にお神輿の出陣を、夕方は小生と息子でお神輿のご帰還を迎えました。担ぎ手は同好会の人たちが多いようですが、最近は町内に若い人が多くなり盛況なお祭りとなってきました。

さて本日は呉州赤絵らしき香合の作品の紹介です。形から四方隅入と称されるもののようです。
伝呉州赤絵 人物文香合
明末漳州窯? 合箱
幅55*奥行55*高さ38

代表的な作品の呉州赤絵の四方入隅香合は茶席に彩りを添える器として珍重され、安政二年(1855)刊行の『形物香合番付』では西前頭十枚目と高く評価されています。日本の茶人が漳州窯に注文した作らせた作品でしょう。

本作品も四辺の角を丸く削りとった形の香合。本作品は出来の良い作品とは違い、数多く作られた量産品のひとつと推測され、粗末な素地に透明性の強い白釉が掛かり、赤と緑の絵具で絵がのびのびとした筆致で描かれています。本作品は虫喰の発生や砂が多く付着しています。

砂付きや虫喰いなどの粗雑さが味があっていいものです。

呉州赤絵の作品は日本においても多くの窯で模倣され、その本歌との判別が曖昧になっているように思います。

絵はまがりなりにもうまいとは言えないが、稚拙さが魅力なもの呉州赤絵の魅力のひとつ・・・???

日本からの注文品も多いので、このような「太公望」の図にしてほしいと依頼されて作った可能性もあります。

ただ舟に乗っているのか、陸に上がっているのか? 釣りをしているのか? 坊主なのか、高士なのかもよくわからない・・・・・・。

汚れたまま、下手をすると汚して(古色を付けて)売る骨董商も多いらしい。作品を洗うのが蒐集家というものかな・・・・。

本作品も余計な汚れは洗い落とします。

購入前にこの写真のように「きれいになるところとならないところ」の見極めも蒐集する者には必要な知見ですね。

とま〜、理屈を捏ねるほどの器でもないのだろう。