
揃いの器は楽しいものです。もてなしにでも、家族皆でも使えるのは心がウキウキしますね。

織部凸型変形向付 五客
合箱(桃山時代と記 箱と中身が違う)
最大幅130~132*最大奥行116~118*高さ約41~46

各々、プリントでない描きであるのがいい。

せめてもてなしの器は手作り感のあるものにしたいものです。


もてなされる側もひととおりの焼き物の知識は必要でしょう。

織部はいろんな種類があって面白いものです。

できればこのようなタタラ作りからの型物の作品は自ら作ったことがあると味わいもひとしおですね。

鳴海織部風の釉薬の発色具合もいい・・・。

絵付けも手慣れているし、釉薬の掛け方もうまい。

釉薬の垂れが底まで垂れないようにするのは意外に熟練が必要です。

底はきれいで、意外に新しいもののようです。

桐製のなかなかいい箱に収納されていました。手掛けに堅い木を使うなど凝っている箱は上箱です。

ただし「古織部」という表現は眉唾物・・。

寸法などからもともと収められていた作品とは違う可能性もありますね。

桃山期から江戸初期のいわゆる古織部ではないにしろ楽しめる作品には相違ないでしょう。

古い箱は壊れやすいので少なくても風呂敷で保護しておきましょう。

こうしておくと意外に仕舞いっぱなしになって使わなくなる・・。