夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

兎 福田豊四郎筆  その80

2018-03-22 00:01:00 | 日本画
さてインフルエンザの後遺症でだるい体に鞭打って先週末に墓参り。彼岸桜もモクレンもものの見事に満開です。21日は天気が悪いと見通しての母の訪問、墓参りです。



息子はいつも小生のやっていることを真似してやりたがります。お地蔵さんにお水も・・・。



代々のお墓にあったお地蔵さん、中には骨董として魅力がある作もありそう・・。



帰宅後はわが郷里の家族にも線香を・・・。



そこで本日は亡くなった父と親交のあった福田豊四郎氏の面白い作品を入手しましたので紹介します。

兎 福田豊四郎筆 その80
絹本着色 額装
画サイズ:縦190*横230



戦後間もない頃に描かれた作品であろうと推測しています。



兎にシダの葉・・・。小点(小さな作品という意味)ながらよく描かれています。昭和26年のウサギ年に描かれた作品ではないかと推察しています。



落款は下記のようになっています。



同様な落款と印象が押印されている当方の所蔵作品には下記のものがあります。

挿絵原画 福田豊四郎筆
紙本着色 額装
画サイズ:縦*横(未測定)



この作品は以前に投稿されている福田豊四郎の挿絵原画と思われる作品ですが、実際の挿絵の原画かどうかは不詳です。戦後を中心に数多くの挿絵を担当し、小作品にも数多くの秀作を福田豊四郎は遺しています。



印章は「豊」ですが、非常に珍しい印象です。上記の作品と本作品の比較は下記のとおりです。

 

福田豊四郎の作品にも贋作がありますが、本作品は真作であろうと判断しています。とくに本日紹介する作品は、小生の所蔵作品の多くと同じく父と友人であった福田豊四郎本人から譲り受けた作品だそうです。

原画の挿絵のようなスケッチではなく本格的に描かれた作品ですので、譲り受ける際に依頼して描いたもらった可能性が高い作品です。



福田豊四郎の作品の小品を中心に所蔵していますが、挿絵の原稿のような作品が多々ありますので、きちんと額に入れて一度整理して展示してみようかと思っています。



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