夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

葡萄図-5 天龍道人筆

2012-10-25 06:12:40 | 掛け軸
親が亡くなったのちに大切にしていた書画を、相続でもめたのちに親の意向を無視して換金し始める人は多いかと思います。しかし、当方で保存、さらに所有者からお聞きした話をもとに作成した資料を、骨董について経緯を親から聞いていないのに、さも自分で作成したかのようにまるまるオークションの説明に使用し、こちらになんの連絡も、礼もないという御仁はちょっと珍しいかもしれません。

骨董店で満足のゆく金額で買い取れないもののみを高値の最低制限価格にてネットオークションに出品しているようです。このように何度も出品している作品はメアカがついて市場では高値になることはまずありません。とにもかくにも知己のコレクターの作品が処分されるのは寂しいものです。

当方のコレクションもそうならないように・・、

腹が立つことの多い昨今、創立記念日に戴いたお菓子で一服・・。お茶碗は禾目天目です。



会社は大きくはありませんが、その分会社を大切にする気持ちは人一倍強いものがあるようです。



さて本日の天龍道人は「葡萄図」だけで五作品目となり、全体でも10作品目となりました。

葡萄図-5 天龍道人筆
紙本水墨軸装 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦1750*横395 画サイズ:縦990*横285



 印章は「草龍」の朱文白法印と「磊蘭?鶯?□」の白文朱方印が押印されている。落款は「天龍写」とあるようです。



葡萄がみずみずしく描かれています。天龍道人が幾つくらいの時の作品かはちょっと資料不足で不明です。



地元(長野県)でもっと評価されていい画家ですが、長野の人が忘れているのではないでしょうか?



天龍道人といえば「葡萄図」と「鷹図」なのですが「鷹図」とはなかなか縁がありません。あとは鷹の絵のいい作品を入手すれば、ひと息つけそうな感じです。そのときには「葡萄図」などを厳選して作品を整理したいと思います。

今は骨董がどこにいこうとこうしてブログに残しておくといつでもその経緯がわかる時代です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。