夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

板橋区立美術館

2013-10-05 08:23:17 | 掛け軸
先週の日曜日には板橋区立美術館に出かけてきました

この美術館は入場料は無料、駅からバスというアクセスの不便さがあります。

最初のお目当ては狩野了承の屏風。



狩野了承は本ブログでも登場した山形の酒田出身の絵師です。

本ブログで登場した作品は下記の作品です。

三保の松原富嶽図   狩野了承筆
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 合箱 
全体サイズ:縦1362*横695 画サイズ:縦468*横670

展示されている屏風は67歳の時の作品です。




ブログ掲載の作品は76歳の時の作品ですね。

ほかに河鍋暁斎の「太公望」が面白かったです。



本ブログでも太公望の作品を取り上げたことがあります。

太公望 作者不詳(狩野融川?)筆
絹本破墨山水絹装軸箱入
画サイズ:縦217*横310


河鍋暁斎の鐘馗図の双幅が面白い。著名な作品です。



鬼が逃げ回る様子が面白いものです。



河鍋暁斎の作品は本ブログでも投稿したことがあります

この作品と同じ画題の作品は「なんでも鑑定団」に出品されていました

私は本ブログの作品のほうが好きですが・・。いずれ即興で描かれた元旦の席画のようなもの。

河鍋暁斎の席画というと双幅の骸骨の絵が展示されていました。



河鍋暁斎と柴田是真は明治が生んだ二大日本画家のですね。下記の作品にて本ブログでも二人の関係を取り上げました。


鶴扇面図 柴田是真・河鍋暁斎筆
紙本着色絹装軸木製軸先箱入 
全体サイズ:縦1030*横542 画サイズ:横500*扇面縦158

ともに鐘馗図には素晴らしいものがあります。

美術館では手に取って実物を感じ取ることはできませんが、ある程度は勉強になるものです。混んでいないので落款や印章をじっくり見ることができます。



以外と豊富な所蔵品があり、侮るなかれ「区立美術館」といった感じ。府中美術館もそうでしたが、都内の公共美術館にはいいものがあるようです。面白い企画がどんどんでてくることを期待します。

日本人はミーハーで有名な展示会には出かけますが、このような玄人好みの展示会には関心が薄いのでまずは混まない

それでもがらがらではなく、それなりの趣味人が集まるのは嬉しい限りです。







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