夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

2012-08-20 05:23:08 | 掛け軸
亡くなった家内の6月の命日以来の田舎の自宅への帰宅である。秋田まで新幹線、秋田以内で友人宅などを訪問し、各駅停車で大館まで。


水道、ガス、電気を確認し、窓を開けて換気しやれやれと和室の畳にごろんと横になった。



そうすると「お帰り」と声をかける奴がいた。どうも違い棚に置いてあるカエルらしい。仙台から東京に転勤する時に山形の友人がくれたものです。



小指より小さな作品ですが、共箱の入った作家作品らしいです。詳しくは知りません。

 


カエルは「無事帰る」という縁起物です。友人は「早く東北に帰って来い」という意図でくれたものらしい。このカエル曰く「今年のお盆は天気が悪い、気をつけろ」ということらしい。

「そうか、天気が悪いか。それと気をつけろか・・。」
翌日亡くなった家内の実家で階段から転落・・、尾てい骨をしたたか打つ。



階段下の襖に足を突っ込み穴を開けてしまった。



旧家の階段は急勾配・・、一度足を踏み外しと一気に下まで・・

さて、これは幸先が悪いと蝦蟇仙人の絵を飾って両手を合せて「天気が良くなるように、怪我しないように」と天気祈願と安全祈願。



この作品は以前投稿した伝円山応挙の作品です。




25年ほど前に盛岡に赴任していた時に紺屋町?のリサイクルショップで購入した作品です。作品の良し悪しなどわからない頃です。亡くなった家内と街をぶらりとしていたら、この作品がリサイクルショップに小汚いウインドウに飾られてたにが目につきました。



円山応挙の名前に眼がくらんだ・・というのが正直なところですが、ともかく作品が気に入ったのです。15万位の値段でした。とても高かったのですが、家内と相談し購入することにしました。もちろん持ち合わせなどなく銀行に行って工面しました。



表具は傷んでおり、長期間に渡り飾っておいたものらしく、煤に汚れていました。購入後、しばらくしてから当時の表具をそのままに改装しました。



祈願したおかげか、その後は悪いながらも天気に恵まれ、危険を回避でき無事帰省を楽しむことが出来ました。



保存箱は杉の箱は購入時のまま、外箱は友人が古い桐箪笥を解体して作ってくれたものです。
これだけ大切にしておけば御利益もあろうかと・・,無事カエル、福カエル、・・・なんでもカエル






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