義父が亡くなり、畑仕事での不要になった材料の処分、産業廃棄物処理用の4トン車を手配して外回りの片付け・・・、息子もお手伝い。
車庫内に既にめぼしいものはないと思っていたら、なにやら段ボール箱が一個・・。中を覗いたら重ね箱が入っていました。
溜塗の木目の美しいものなので、一応捨てるのは止めてとっておくことにしましたが、ネズミなどに食われてだいぶ痛んでいます。
昔はどこの家でも台所に一セットはあったもので、古道具屋で数千円で今でも売っています。さて修理すると云万円かかりそうなので、そのままにしておくか・・・。
さて本日は掛け軸の修理した作品の紹介です。
掛け軸の作品は額装よりもシミが発生しやすく、また表具も痛みやすいものです。湿度管理や取り扱いをきちんとしていればそれほど痛まないのですが、扱いが粗雑になると取り返しがつかなくなります。
本日はシミにて作品が見苦しくなっていたので、染み抜きの処置をして掛け軸の事例を紹介します。
清暁の富嶽 山元櫻月筆
紙本水墨着色軸装 軸先象牙 共箱二重箱
全体サイズ:横760*縦1450 画サイズ:横450*横590
処置する前
処置後。
処置する前
処置後。
掛け軸は改装費用もかかりますので、費用はこの大きさで4万程度です。
染み抜き改装には多大な費用がかかるものですが、上記の金額は日頃から依頼している方なので格安と思っていいでしょう。このような費用を費やすか否かは所蔵者の価値観の問題ですね。
それと掛け軸でよく痛んでいるのが軸先が取れてなくなっている作品ですが、これは軸先部分を他の表具に誂えたり、軸先部分の接着剤が剥がれることに起因しています。表具が痛んでいなければ軸先を新たに付けるのはさほど費用の掛かるものではありません。また二重箱の蓋の部分が欠落している作品もよく見かけますが、これは掛け軸を落としたりして欠損したり、不注意な扱いで蓋を無くしてしまうことに起因しています。
上記の作品もまた蓋がなくなり、蓋受け部分が痛んでいましたが、蓋の部分のみを補修した例です。あまり費用が掛からずに修理できます。
なにやら修理専門の骨董蒐集になってきました。
車庫内に既にめぼしいものはないと思っていたら、なにやら段ボール箱が一個・・。中を覗いたら重ね箱が入っていました。
溜塗の木目の美しいものなので、一応捨てるのは止めてとっておくことにしましたが、ネズミなどに食われてだいぶ痛んでいます。
昔はどこの家でも台所に一セットはあったもので、古道具屋で数千円で今でも売っています。さて修理すると云万円かかりそうなので、そのままにしておくか・・・。
さて本日は掛け軸の修理した作品の紹介です。
掛け軸の作品は額装よりもシミが発生しやすく、また表具も痛みやすいものです。湿度管理や取り扱いをきちんとしていればそれほど痛まないのですが、扱いが粗雑になると取り返しがつかなくなります。
本日はシミにて作品が見苦しくなっていたので、染み抜きの処置をして掛け軸の事例を紹介します。
清暁の富嶽 山元櫻月筆
紙本水墨着色軸装 軸先象牙 共箱二重箱
全体サイズ:横760*縦1450 画サイズ:横450*横590
処置する前
処置後。
処置する前
処置後。
掛け軸は改装費用もかかりますので、費用はこの大きさで4万程度です。
染み抜き改装には多大な費用がかかるものですが、上記の金額は日頃から依頼している方なので格安と思っていいでしょう。このような費用を費やすか否かは所蔵者の価値観の問題ですね。
それと掛け軸でよく痛んでいるのが軸先が取れてなくなっている作品ですが、これは軸先部分を他の表具に誂えたり、軸先部分の接着剤が剥がれることに起因しています。表具が痛んでいなければ軸先を新たに付けるのはさほど費用の掛かるものではありません。また二重箱の蓋の部分が欠落している作品もよく見かけますが、これは掛け軸を落としたりして欠損したり、不注意な扱いで蓋を無くしてしまうことに起因しています。
上記の作品もまた蓋がなくなり、蓋受け部分が痛んでいましたが、蓋の部分のみを補修した例です。あまり費用が掛からずに修理できます。
なにやら修理専門の骨董蒐集になってきました。