夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

牡丹に蝶 その3 寺崎廣業筆 明治33年(1900年)頃 その114

2023-08-23 00:01:00 | 掛け軸
今年のお盆は郷里も猛暑・・。



猛暑の中を散策やら墓参り・・。一日かけて秋田市や周辺の親戚や友人らの水害見舞いなど。



男の隠れ家のお墓は車で直接乗り入れられるのが便利・・。



猛暑でも男の隠れ家は涼しい。



クーラーがなくても昼食で盛り上がる。



昼食後はクーラーのある部屋でコーヒータイム。



本日作品は寺崎廣業の「牡丹ニ蝶」の作品は本作品で3作品目となります。そのひとつは邨田丹陵との合作もあります。なお寺崎廣業は明治25年には邨田丹陵の娘「菅子」と結婚しており、その作品は義父との合作となります。いずれにしてもそれなりに希少性のある寺崎廣業の作品を選んで入手していますが、本作品が3作品目となっても入手した理由はその出来の良さです。



牡丹に蝶 その3 寺崎廣業筆 明治33年(1900年)頃
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 二重箱箱 所蔵印有
全体サイズ:横660*縦1980 画サイズ:横495*縦1210

 

墨と胡粉で描き切った本作品は寺崎廣業の真骨頂と言えるのでしょう。他の2作よりは格調が上の作行きとなっています。



水墨による牡丹の作品は多くの著名な画家が描いています。



多作は寺崎廣業の作品は厳選して蒐集しないと駄作ばかりになりがちですので、美人画や着色された山水画あたりを的を絞って蒐集する必要があります。



蝶にしても牡丹にしてもこの表現力はお見事・・・。



このような描き方のできる画家は現在では数が少ないでしょう。



誂えも二重箱で丁寧な作りとなっています。



落款や印章に違和感は全くありません。この落款と印章からや他の作品から本作品は明治33年頃(1900年頃)の作と推定されます。

 

若い時から晩年まで寺崎廣業の作品はひととおりの作品が蒐集できてきました。



表具も格調の高いものとなっています。これ以上の出来の寺崎廣業の作品は非常に少ないでしょうね。



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