夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

蕭条 西村五雲筆 その6

2014-11-17 04:39:05 | 掛け軸
週末の日曜日は改修工事の段取りなどの忙しい合間に銀行の方から頂いたチケットを利用して室町の美術館に・・・。



当然、家内と幸紀も一緒です。



幸紀は中でぐずるのが悪い癖・・、でも臆することなく鑑賞、鑑賞・・・・

本日の作品は東山御物とはいきません・・。

蕭条 西村五雲筆 その6
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 共箱 
全体サイズ:横450*縦1995 画サイズ:横320*縦1160



蕭条(しょうじょう)と題され、蕭条は「ひっそりとしてもの寂しいさま。十一月の近づいたことを思はせるやうな-とした日。」という意味です。絵は梅雨時にも使えそう??




本作品の共箱は傷んだのであろうか、それとも改装の際にサイズが合わなくなったのか、別の箱に嵌め込んだ共箱となっています。このようなことは掛け軸の共箱によく見受けられます。箱の再製作には手間がかかり費用もかかるでしょうが、このようなことをしても作品を遺しておきたいという意思の現れでのあります。




掠れた墨で勢いよく描かれた竹に一匹のナメクジ? おっとカタツムリか・・、なんとも言いがたい雰囲気の作品です。



東山御物の作品群・・・、素晴らしい作品というよりも素晴らしい来歴の作品群といったほうがいいでしょう。

  

作品の出来というとその後の技術の向上を鑑みて、よく作品を評価する必要があろうかと思います。


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