夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

気軽に楽しめる作品 水墨瀬戸風景 藤井達吉筆

2020-11-13 00:01:00 | 掛け軸
息子と小生との最近の会話には「鬼滅の刃」の用語が飛び交っていますが、息子はズボンにベルトを回し刀を差すことに夢中のようです。とうとう着物を着たいと言い出しました。



気分は「善逸」のようです。

当然小生は鬼・・、とくに無残・・・、ともかく切れられ役。



家の中で飽き足らない息子はとうとう外へ。



買い物へ・・。二本差しのとはいかないまでも・・。小生の真剣の刀にはまだ興味がないらしい



さて蒐集作品を調べていくといつも幾つか不明な点にあたります。真贋はともかく箱書きや作品の題名など様々です。ともかく難解な作品が読みには多い藤井達吉の作品ですが、今回の作品は気軽に楽しめるものでありながら、題名など幾つか不明な点があります。

藤井達吉の水墨画などは本ブログでは何度も登場している作品であり、家内も好みの作品です。

水墨瀬石?→瀬戸風景 藤井達吉筆
紙本水墨軸装 軸先木製 栗木伎茶夫鑑定箱+タトウ
全体サイズ:縦1475*横342 画サイズ:縦640*横247

 

鑑定箱書は「栗木伎茶夫」です。箱書きなどから真筆に相違ありません。

  

栗木伎茶夫:陶芸家。明治41年(1908)生。藤井達吉に師事する。半世紀を超える陶歴で瀬戸陶芸界の長老と呼ばれ、土ものの赤絵の技法を用いた。文展・日展等入選多数。

箱書には「藤井達吉翁筆 水墨 瀬た?(石)風景」とありますが、「瀬た」なら「瀬田」で唐橋があるはず? 「た」は急に平仮名はおかしいので、実は「石」だとすると北海道の羅臼の「瀬石」ということか? 藤井達吉が北海道を訪れたという記録は今のところ見当たりません。

*本ブログへのコメントにあるように「瀬戸」らしい。ただしこの「瀬戸」は藤井達吉が四国巡礼に際して接した四国の瀬戸なのか、郷里に近い愛知県の瀬戸なのかは不明です。



作品中に押印されている印章も今までにない印章です。「月に花に山人?」・・???? 



この作品は藤井達吉の水墨作品でも秀逸な作品だと思います。



表具も粋ですね。こういう作品をさらりと床に飾られると「おっ」と思います。家の主のセンスの良さが際立つ作品ですね。



息子に刀で切られないようにしておく必要がありそうです。



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2 コメント

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Unknown (minchou)
2020-11-13 03:01:16
「瀬戸」でしょうな。
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なるほど (夜噺骨董談義)
2020-11-13 05:23:30
なっとく・・・、コメントをありがとうございます。
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