夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

色絵皿 時代不詳

2013-11-11 04:37:34 | 陶磁器
週末もまた家内へお見舞いですが、経過は順調のようです。こちらが栄養失調のならないように気をつけなくてはいけないようです。

お茶碗と掛け軸を病院に持参して、家内としばし病院にて骨董談義・・

さて本日は氏素性の解らない作品・・、氏素性の解らないものに惹かれるのは困ったものですが、あれこれ調べるのも面白いものです。

色絵皿 時代不詳
合箱
口径150*高台径85*高さ35

宋時代という売り込みでしたが?? 

「宋赤絵」というのは中国、宋代(金代)に作られた上絵付け陶器のことです。

化粧掛けした素地(きじ)に透明な釉(うわぐすり)をかけ、その上から赤・緑・黄などの顔料で花鳥などを描いたもので、赤絵の先駆をなすものです。



見込みには重ねて焼かれたと思わる跡が円形状にあります。使われた色は三色??? 宋の赤絵のものでは緑と赤がメインですから青を使用されていることや、デザインに対して「宋赤絵」ということには違和感があります。



釉は白釉でまるで李朝のような感じです。釉薬が穴あき状になっており、ちょっと面白みがあります。おそらく色は十分に発色しておらず、低温度の焼成のように思えます。



高台は丁寧に作られています。



ニュウが入っておりますが、その部分の釉薬が変化をみせています。



大量に作られた雑器でしょうが、どこで、いつの時代に作られたかは全く解りません。ま~、またひとつ普段使いが増えたようなものです。

下記は「宋赤絵」の説明文章です。参考までに・・・。

宋赤絵(そうあかえ):中国の絵付(えつけ)陶器の一種。宋時代(正しくは金(きん)時代)に世界に先駆けて発明された陶法で、赤絵とは、白地透明釉(ゆう)陶磁の釉面に独特の絵の具をのせ、低火度の錦窯(きんがま)で焼き付ける加飾法。中国では五彩とよび、日本では赤絵のほか、錦手(にしきで)、色絵ともいう。

赤絵技法は金時代の12世紀末に磁州窯系の窯で創始された。白化粧素地(きじ)にほのかにクリーム色を帯びた透明釉をかけ、赤、緑、黄の三色の上絵の具を用いて、巧みな筆致で明るく愛らしい草花、水禽(すいきん)、文字文様などを描いたもので、ことのほか愛陶家の間で人気が高い。

東京国立博物館、大阪市立東洋陶磁美術館には金代の泰和元年(1201)銘の宋赤絵碗(わん)が蔵され、最古の紀年銘資料となっている。焼造窯では山東省の徳州窯、山西省の高平八義鎮(こうへいはちぎちん)窯、河南省禹(う)県(はい)村窯、登封曲河(とうほうきょくか)窯などが知られるほか、作風から、元(げん)時代(13~14世紀)にも焼造されたことがわかる。


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