夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

晩秋新雪図 寺崎廣業筆 その54

2017-04-27 00:01:00 | 掛け軸
週末は家族の大半が風邪ですので、家の中でお遊び。息子と小生はプラレールにはまっております。ブロックのおもちゃも利用・・・。



童心に帰り過ぎて、三歳の息子とおもちゃのとりっこで大喧嘩・・。

さて本日は50作品を越えた寺崎廣業の作品の紹介です。

晩秋新雪図 寺崎廣業筆 その54(真作整理番号)
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 川合玉堂鑑定箱
全体サイズ:縦2120*横560 画サイズ:縦1260*横420

 

本作品は寺崎廣業の作品の中でも佳作の部類に入ります。





製作時期は大正になってから山水を中心に描いた頃ではないかと思われます。早くても明治40年頃から大正にかけての頃に制作された作品と推察されます。





多作の寺崎廣業ですが、このような出来のよい作品にはなかなか市場ではお目にかかれません。



表具も上等、箱の誂えも上細工です。



このような箱や表具の出来不出来もすぐに解るようになっておくといい作品と縁が出来やすくなります。



本作品は川合玉堂の鑑定箱書のある非常に珍しい寺崎廣業の佳作です。川合玉堂の鑑定は昭和20年頃と推察されます。横山大観、川合玉堂という巨匠の寺崎廣業の作品の鑑定箱書はあることはありますが、非常に珍しいものです。

 

このような代表的な落款や印章は頭に叩き込んでおく必要があります。資料を照査しているチャンスなど購入する機会にはまずありませんから・・。

 

参考資料
海邊之朝
加島美術出版 美彩21掲載 作品NO102
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 東美鑑定証書 廣業偉観所載
全体サイズ:縦2520*横1010 画サイズ:縦1510*横820



印章は他の当方の所蔵作品「竹石図」、「大黒天」と同一印章が押印されています。

 

最近、寺崎廣業の出来のよい作品を3作品ほど入手し損ねています。昭和24年の秋田魁新報社主催の展覧会に出品された「唐美人図」は横山大観による鑑定付でしたが、ネットオークションで100万を超えました。また展覧会に出品された「五柳先生」は20万を超えていました。「着物美人図」は状態や真作の度合いが低かったので見送りましたが・・・。

大人になっても、骨董品で取り合いで夢中になる・・・・??


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