
神様やら仏様の作品を入手すると飾り方(祀り方)にも凝ってしまうのが、小生の悪い癖のようです。

平櫛田中作の大黒天は様々な年代の作品が集まっきて現在6点あります。ひとつは神棚に、ひとつは補修中。よって上記写真の4点を並べてみました。
その一番小さな作品に寸法の合う厨子を入手しました。どうも総欅らしい。意外にこのような厨子は寸法がぴたりとあてはまるのを探すのは難しいようです。さらに凝ってこの厨子に合う台座を物色中・・。

予定していた作品に寸法が合わない厨子は他の作品へ・・、今泉今右衛門作の猿・・。

高さ、奥行き、幅とぴたりと合うものを既存の中から探すのは難しいですね。

こちらは澤田政廣の仏像。わずかに幅が狭い
観音様が窮屈そうで申し訳ありませんね。

平櫛田中の五浦釣人・・。

釣り棹はもともと収まらない?

高村光雲の観音像・・・、平櫛田中の五浦釣人と通常は格納する厨子が逆ですが、とりあえずそのままにしています。

寸法が合わない場合は継ぎ足して合わせる・・、この厨子は下を足しています。ここまで凝るから悪い癖

さて本日の作品は共箱もなく、当然のごとく真贋も解らず放置されていた作品の紹介です。痛んでいる部分を表具に際して直されている跡があり、またとても大きい作品なので、もともと衝立か屏風かにされていた作品を軸装にしたのではないかと推察しています。

氏素性の解らぬ作品 草花図 平福百穂筆
紙本水墨着色淡軸装 軸先木製塗 誂箱
全体サイズ:横970*縦1570 画サイズ:横710*縦823

共箱もない、氏素性の解らぬ作品・・。掘り出し物を狙っているのではなく、いい作品が埋もれるのがもったいないという考えからの入手です。いい作品なら箱を誂え保管をきちんとしておくといいのではないかと考えています。

印章を比較したのは、参考作品「五位鷺」(下写真右 この作品は絶筆です)の印章です。比較した作品は最晩年の作ですので、もう少し前の作の当方の所蔵作品らなど多く作品と比較しても、落款も含めてほぼ一致するようです。
*この印章は長い間押印していたようです。

表具は立派ですが、作品自体にちょっとした折れ目が入っています。

題は「雛菊図」と仮題にしました。一面に咲く花畑を描いたのでしょう。

「雛菊(ヒナギク・デイジー)」の花言葉は「平和」「希望」、 ちなみに白い花のデイジーの花言葉は「無邪気」だそうです。

粗末な扱いをしていたようで、絵の具に剥落が見えますので、太巻きにする必要があると思います。また衝立か屏風であったと推察したのは、改装前の痛みが多いこともその理由のひとつです。

これだけ大きい作品を改装して太巻き仕立てにするにはちょっと費用がかかります。いかにするか・・・
いっそうのこと額装にしてしまうのもいいかもしれませんが、現在、再表具にて修理を依頼しています。

平櫛田中作の大黒天は様々な年代の作品が集まっきて現在6点あります。ひとつは神棚に、ひとつは補修中。よって上記写真の4点を並べてみました。
その一番小さな作品に寸法の合う厨子を入手しました。どうも総欅らしい。意外にこのような厨子は寸法がぴたりとあてはまるのを探すのは難しいようです。さらに凝ってこの厨子に合う台座を物色中・・。

予定していた作品に寸法が合わない厨子は他の作品へ・・、今泉今右衛門作の猿・・。

高さ、奥行き、幅とぴたりと合うものを既存の中から探すのは難しいですね。

こちらは澤田政廣の仏像。わずかに幅が狭い


平櫛田中の五浦釣人・・。

釣り棹はもともと収まらない?

高村光雲の観音像・・・、平櫛田中の五浦釣人と通常は格納する厨子が逆ですが、とりあえずそのままにしています。

寸法が合わない場合は継ぎ足して合わせる・・、この厨子は下を足しています。ここまで凝るから悪い癖


さて本日の作品は共箱もなく、当然のごとく真贋も解らず放置されていた作品の紹介です。痛んでいる部分を表具に際して直されている跡があり、またとても大きい作品なので、もともと衝立か屏風かにされていた作品を軸装にしたのではないかと推察しています。

氏素性の解らぬ作品 草花図 平福百穂筆
紙本水墨着色淡軸装 軸先木製塗 誂箱
全体サイズ:横970*縦1570 画サイズ:横710*縦823

共箱もない、氏素性の解らぬ作品・・。掘り出し物を狙っているのではなく、いい作品が埋もれるのがもったいないという考えからの入手です。いい作品なら箱を誂え保管をきちんとしておくといいのではないかと考えています。

印章を比較したのは、参考作品「五位鷺」(下写真右 この作品は絶筆です)の印章です。比較した作品は最晩年の作ですので、もう少し前の作の当方の所蔵作品らなど多く作品と比較しても、落款も含めてほぼ一致するようです。
*この印章は長い間押印していたようです。


表具は立派ですが、作品自体にちょっとした折れ目が入っています。

題は「雛菊図」と仮題にしました。一面に咲く花畑を描いたのでしょう。

「雛菊(ヒナギク・デイジー)」の花言葉は「平和」「希望」、 ちなみに白い花のデイジーの花言葉は「無邪気」だそうです。

粗末な扱いをしていたようで、絵の具に剥落が見えますので、太巻きにする必要があると思います。また衝立か屏風であったと推察したのは、改装前の痛みが多いこともその理由のひとつです。

これだけ大きい作品を改装して太巻き仕立てにするにはちょっと費用がかかります。いかにするか・・・

いっそうのこと額装にしてしまうのもいいかもしれませんが、現在、再表具にて修理を依頼しています。