鍔は「笹に虎」、目貫は「毘沙門天」、出征する人に送る作品です。「虎は千里を帰る」、「武神としての信仰が生まれ、四天王の一尊たる武神・守護神」・・・、そういう思いのあった作品を粗末にはしておけません。 . . . 本文を読む
「対象の正確な描写を即興性高く実現する高い技術、豊かな装飾性、色彩美を特徴とし、さらに西洋風の精緻な表現をバランスよく融合させることによって、現代の眼でみてもなおそのモダンで高い気品を感じることができる。同時代において既に評価が確立している河鍋暁斎や柴田是真の次に注目すべき画家であることに疑いはない。」と評価されるに値する画家と言えるでしょう。
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「誰かが蓬春のレベルを維持しなくてはならない」と蓬春死後、美術評論家河北倫明氏はそう語ったそうです。蓬春芸術は、西洋画、日本画を超えた近代日本美術の一つの頂点ともいえるのでしょう。
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揃いで完品で遺っている器たち。各々色とりどりの器が料亭で出されることも多いのですが、これらの揃いの器は控え目に料理が映えるようにしていながら、自己主張をしていて「どうだ!」と問いかけてくる作品です。いずれにしても古き良き時代を偲ぶ作品群です。
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