Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

悪魔に対峙する人々

2022-02-17 | 文化一般
ミュンヘンからメールが入っていた。何を発注していたか忘れていた。既に五月の件で頭が一杯だったからだ。目出度く、新体制初のオペルンフェストシュピーレ初日の当選券である。正直競争率は低くて希望の147ユーロの席は1を切っていたと思う。でも第一希望が叶えられたのは嬉しい。こうして希望通り配券して貰うと劇場との繋がりを感じて足も軽くなり、新体制への支持・不支持を明確に出来ていいと思う。

音楽監督二回目の初日「ルドンの悪魔」の席である。第四ランクなので微妙なところなのだが、要はある程度サイモン・ストーンの演出を確認して、ユロウスキーの腕を含めて制作全体の程度を吟味出来て、なによりも音楽劇場として体験する事である。以前のバッハーラ支配人体制の時とはそこが何よりも異なる。それは「体験」で表せる。

指揮や歌手の音楽の評価を目的としたり、演出を観るというのとは全然異なる。音楽劇場を体験するという意味では必ずしもいい音が聞こえたり、舞台を具に観察する必要もないのだが、新体制のそれではやはり吟味することが沢山あって、ある程度の情報量が必要になる。ペトレンコ音楽監督時代には最初はその様子を立ち見で覗きに行って、演出との兼ね合わせなどと徐々により多くの情報を得るようにしていった。丁度それとは反対の順序になっているのではないか。つまり、ドルニー体制では一度その程度を見極めてしまえばあとは適当に参加できるのではないかと思う。宿は未だ取っていないが、19時始まりで、夏至の頃でそれ程長くはなさそうなので日帰りできるだろうと考えている。

足の腫れ以降二回目の入浴をした。前回の感じでは新陳代謝が早まって症状が進んだ。腫れが大きくなったが使えるようになってきた。今回も親指に力が入るようになってきた。まだ使えないのは親指の肉球のところがぶわぶわしている感じで力が入れられない。印象としては痛風というよりも親指の関節の圧縮疲労骨折とかそれに近い感じがする。内臓器官とは関係がない方が治りがよいだろう。

一方オミクロン風邪症状からの悪寒症状が再びあってこれも気持ち悪い。特に上腕の不調は長く続いていて、故障したところから五十肩の傾向が広がったかと思っているのだが、悪寒と連動してゾクゾクすると余計に悪く感じる。

先日ヴィーンで「マノンレスコー」を歌ったアスミク・グリゴーリアンが批評に反論している。無視しておけばよいものを態々ファイルにして披露するものだから、「羽を生やしてくれるようなものも、また夜眠れないようにする」のも批評と可也怒っている。その事象は既に言及したように指揮者が悪く管弦楽の制御が効かないものだから歌に被せられていたものだ。そのこともご本人は分かっているのは間違いないのだが、それを玄人が上手に表現せずに、「メディアに持ち上げられた声で、この役にはスリムで、上まで届かない」と全く素人のような事を書かれたものだから、「いつも舞台では全力で歌う、評論家もそうしているに違いない」と完全に喧嘩を売っている。

玄人は色々なことが分かっていて、普通は読者に向けてそれが分かるように、演奏者に対しても玄人にも通じるように書くのがプロのジャーナリストである。そこにフランクフルトのダンサーという人がコメントで援護しているからまた面白い。でもあれだけの歌手でもこうした本気度を見せるところが我々には本当に嬉しいのだ。批評家も聴衆も真剣に対峙をしてこそ本当の芸術になるという事の一つの表れである。



参照:
歴史的な思い出話し 2022-02-03 | マスメディア批評
地盤沈下の音楽の都 2022-02-09 | 生活
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