Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

気になるベンチマーク

2021-02-14 | 文化一般
朝のお勤めをこなした。先ずは30分ほど前に投函を済ます。ワイン街道で車外気温氷点下8度、パン屋にも車も人も並んでいなかった。やはり寒さで動きが遅いようだ。氷点下9度の儘、森に突入すると氷点下10度になっていた。エンジンルームは摂氏20度に上げるのが精々で、幸い不凍液の効果があって、凍らずにウォシャーを使えた。それでも暫らく停めておくので心配だったが、陽射しも強くなって来ていて、実際戻って来てもトランクの水が氷っていなかった。先日はカラカラ鳴っていたので条件が異なるようだ。

さて念入りにウォームアップしてから走り始めたが、足元の雪が鳴るでもなく凍っているでもなく小気味よい音を立てたので、足取りは遅くとも気持ちが良かった。流石に峠のラップタイムはベンチマークよりも6分ほど余計に掛かっていた。息が上がらなかった筈だ。勿論襟元を締めていても汗も掻かなかった。但し冬山並みなので、手袋は下に絹のを嵌めていなかったのを後悔する程冷たかった。無風で助かった。冬山もそれもアルプスを走っているような趣だった。下りにライヴァルの婆さんを追い抜いた。大分前に上りだしていたようだが、やはりストックも持たずにノルディックでは無くて普通の歩きになっていた。こういう時にこそストックが役に立つのだ。身体が冷え切って朝風呂かと思っていたが、それほど冷え込まなかった様である。矢張り湿度の影響が大きい。先日もシャワーの上の寒暖計が摂氏5度で湿度30%以下だったがシャワーを使った瞬間直ぐに変わった。

それでも朝から大きなくしゃみをしたりで、コロナ感染から初めてのくしゃみだったような気がする。今回初めて本格的に風邪を引くかもしれない。

前の晩から考えていたバーデンバーデンの「ハウスシュピール前夜祭」のお話しへの質問を出した。最も重要な再配券についてに付け加え乍ら、予定されているオペラ上演が行われるならば、合唱が出演する為のコロナ規制の条件は何か、オーケストラピットには何人入れれるのかと質した。既に決められている筈でその回答が「ルネッサンス」になるとは思われない。既にチュリッヒでは遠隔上演されていて、更にバイロイトでもその案が採用されている訳だから、それ以上に新機軸は無い筈だ。

そこで、ベルリンからの生中継を観た。そしてそれに先駆けて合唱の事をペトレンコが語っていて、とても慎重な手段でやれたことが幸運で、これが一つのベンチマークであり、実験であるとした。当然のことながら、「まだまだ、必要なくなるまで、何回も薄氷を踏んで行かなければいけない」とした。合唱指揮者の指導もあって離れた配置で後ろ側の客席で成功したと評価している。これが観賞の目的だったのだが、あまりにも素晴らしいストラヴィンスキーを体験した。またしてもペトレンコの指揮であの精緻なブーレーズの煮沸された様なストラヴィンスキーが吹っ飛ぶ。新古典主義な作風としながらもこのオートドックス的な自作自演のような土臭い色合いやユダヤ色云々を一挙に超えた。

インタヴューで、ベルリナーフィルハーモニカーを教育していく中でパズルのような示唆がものになってくるだろうとしていて、その楽団の個性が表に立つのではなくて、作曲家の作品の色を出していく中で芸術としての個性と言及していた。そのことを自らも肝に銘じているだろうというその実践である。この点に関してもキリル・ペトレンコ以上の天才指揮者を知らない。

さて、バーデンバーデンの祝祭劇場での解決法があるのかどうかは分からない。少なくとも火曜日までは想像もつかない。先に考えたのは合唱団を空いている客席に入れることぐらいで、これは同時に中継されていたベルリンのウンターデンリンデン劇場でもなされていた。

因みにピットはウンターデンリンデンでは前に張り出すことで解決しているようだが、祝祭劇場で可能なのかどうかは分からない。収容人数を500人にまで抑えるとすれば、欧州最大の劇場として場所は必ずある筈なのだが、どのように使えるのか。ルネッサンスと言うからには、ミュンヘンの劇場の様に何かをしたのか?秋から今迄で時間はあった筈だ。問題は市の資金だけだったろう。



参照:
突拍子無い小ルネッサンス 2021-02-11 | 文化一般
発注したFFP2髭マスク 2021-02-10 | 文化一般

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ヴァレンタインに向けて

2021-02-13 | 
投函しなければいけない郵便がある。朝一番にしか回収されないので、寒いので明朝投函することにした。今晩はまた零下八度になる予定だ。早朝パン屋に行く前に投函しようと思う。日の出も7時40分と一時からすると一時間ほど早くなった。冬は終わり来週になると薔薇の月曜日とカーニヴァルから四旬節へと移る。通常は灰の水曜日は時雨るので春らしくなってくる。

兎に角早起きして身支度を整えて走ってしまう。快晴になるでので放射冷却が厳しいと思う。そして気温もなかなか上がらないようだ。朝の陽ざしを浴びるだけで良しとしよう。

土曜日は早朝から遅くまで放送等があって全部は追い切れない。特にゴールデンタイムは、ベルリンから劇場とフォルハーモニーからの無観客中継があって、同時にミュンヘンから新制作中継がある。ベルリンのウンターデンリンデン劇場はサイモン・ラトルが指揮をしてヤナーチェックの歌劇新制作なのでその顔ぶれだけでも観たい。ラディオとTVの生中継がある。フィルハーモニーからはキリル・ペトレンコ指揮で二十年代の黄金時代特集でクルト・ヴァイルの交響曲とストラヴィンスキーの「オイデプス王」がDCHで中継される。ミュンヘンからは、来週からバーデンバーデンに回るチェルニコフの演出で「魔弾の射手」中継がありゴルダ・シュルツがアガーテを歌うので、また二つ目の「マゼッパ」演出への流れ体験しておきたいので見逃せない。

現在のPCオーディオシステムでは、ラディオ放送とストリーミング放送の二つは同時に録音録画が出来るようにしてあるので、少なくとも二つは同時に追える。最初のは両方あるので3Satのヴィデオで観ればよいだろうと思う。ラトルのオペラの指揮は分かっているのでその程度にしておきたい。次の二つは、ベルリンからのものも音質の上がる再放送が翌日にあり、ミュンヘンのものは音質よりもオンデマンドで舞台の出来だけを確認すればよいと思う。するとラディオ放送を録音したいのは矢張りヤナーチェックか。映像は合唱の扱いが復活祭に係るので「オイデプス王」は見逃せない。

木曜日は何かあると思っていたが度忘れしていて、終わり頃になってトリノからの中継を思い出した。同地の放送交響楽団を伴奏にゲルネとグリゴリアンが歌うものが中継された。ユーロヴィジョン提供ものなので地域ブロックが外してあった。だから簡単に生中継が観れた。迂闊だった。ラディオの方は巻き戻しで録音しておいた。映像の方も最後の方を録画しておいた。結局直ぐに品質の良いオンデマンドになってそれをDLした。しかし前半の長いゲルネの歌は余分だった。引退興行の万年店仕舞いの歌手にしては安定しているが、それ以上ではない。さてお目当てのアスミク・グリゴーリアンの歌はリヒャルト・シュトラウスの「四つ最後の歌」だったが、最も問題だと思っている独語歌唱に大分打ち込んでいるようで良くなっていたように思われた。その他いろいろと実験研究もしているようで、いい指揮者でいい楽団で歌うようになると当代最高のシュトラウスの歌声と言われている真価を示すようになるかもしれない。バイロイトデビューがあるので、独語歌謡に更に集中して欲しい。

前日に録音してあったロスからの昨年の演奏はストラヴィンスキープログラムで投函に出かけたりしながらの合間で耳にしていただけだが、同じエサペッカサロネン指揮でも流石にロンドンの何番目かの楽団と世界で最も高給取りのハリウッドの楽団では月と鼈であった。嘗てその組み合わせで聴いたマーラーの三番交響曲の名演を思い出す。その立派な鳴りは新古典的な作品では素晴らしかったが、「春の祭典」ではリズムが大まかに整理されてしまっているようで全く正しく刻めていなかったようだ。あれならば振らない方が良い。その録音を聴いて指摘しようと思って録っておいといたら、それが悪さをしてシャッドダウンになって仕舞った。容量オーヴァーだ。なんてこった。結局急いで消去した。

前回作った寒天フルーツミックスが柔らか過ぎる寒天で具合が悪かった。漸く固めに作れた。こりこりするぐらいが好きなのだがいつも欲張って溶液量を増やしてしまうので柔らかくなってしまったのだ。この固さで満足だ。砂糖も入れ過ぎかと思うぐらいに入れないと味が無いので身体にはあまり良くない。黒砂糖も切れてしまっていたので、またいい身体に良さそうな糖を仕入れておきたい。



参照:
何度も繰り返す内に 2021-02-12 | 雑感
期限切れになった皆殺し 2010-09-20 | 料理
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何度も繰り返す内に

2021-02-12 | 雑感
先日紹介したフランクフルターアルゲマイネ新聞でのインタヴューの続きを各方面でクリスティアン・ティーレマンが吠えている。大きな問題はシュターツカペレドレスデンの支配人テイラーが仕事を与えなかったことであり、今回ザルツブルクでの練習の為にゼムパーオパーを使わせなかったことである。その事で厳しい批判をMDRで語り、DPA通信にも語っている。

長年のティーレマンウォッチャーとしては色々と背後を考えてみる。今回の事はドレスデンで二回のロックダウン中に全く仕事をしていないので久しぶりに集まって何度か練習をしてザルツブルクに乗り込む予定でいた。しかしそれが出来ないことで、全ての滞在費用はザルツブルク側に掛かる。ただでさえ人数を入れられない所での延べ数百人の宿泊代は馬鹿にならない。それは当然でザルツブルク側としても何とかならないかと言うのは当然だ。

そこで今までストリーミングも何も出来なかった状況を批判していて、楽団長の批判をする。それどころか三人の楽員もケムニッツの労働裁判所に労働が出来ないと訴えたという。

それに対してスイス人のテイラーは、ティーレマンには期間中オファーを出したが、他所でもそうしているような編成でのプログラムを受け付けづにシュトラウスの「英雄の生涯」のようなものを出して来るので全く不可能になったとしている。ヴィーンでやっている様にブルックナーなどをドイツでは演奏できる様ではないとするのはその通りである。

そもそもゼムパーオパーの換気の問題などを考えれば、又は舞台を度々広げてのパーソナルなどは到底賄えないとする。

ティーレマンのシュターツカペレでの契約は2021年で切れる。そして今ここで怒り爆発となった。楽団は一枚岩ではないと思われるが、少なくとも州の方はティーレマンの存在が邪魔になってきている。これは政治的なものであり、同時に売れなくなってきているというのはあるだろう。要するにそれだけの価値もなく、オパーでも20晩を好きな作品でしか指揮しない。もっといい後任が欲しいと考えるのも一理ある。

そしてテイラーは、ティーレマンが感情的なので話しにもならないとしている。こうなればまたまた人事へと話が進んでいくのだろう。

やはり、後ろにはバッハラーなどがいて圧を掛けているとしか思われない。そのことを承知で個人的感想を言えば、バイロイトも干されて、ゼムパーオパーもとなるのも仕方ないと思う反面、今回のティーレマンの主張には一理あると思う。

遅らせて陽が輝くのを待っていた。気温が零下8度と6度では大分違う。先ずは燃料を遠めの所で入れて、エンジンルームが温まるのを待っていた。20度ぐらいにはなるが停めると直ぐに下がる。幸い洗浄液は全く問題なく出ていたので、一桁ならば凍ることが無い筈だ。

遅れて出かけたがそれ程車も停まっておらず、見かけない若い目の女性が犬と一緒に走って来た。やはりこの気温になると好き者しか来ないのだろう。夜中は寝室をヒーターを開けっ放しで更に上掛けを掛けて就寝したが朝は頭が重かった。室温の変化だと思われる。シャワーの上でも摂氏5度、30%の乾燥で通常ではない寒さで山小屋を思い出す。

足場も凍っていないので走りやすく陽射しが気持ちよかったのだが残念ながら奥へは道が閉鎖されていた。仕方が無いのでそこから戻りながら我慢が出来ないので二度は走れないと思ったが、カメラを車でとって、再び戻った。途中何回か立ち止まって写真を写していたので、それ程退屈も無しに二度目の往復をした。身体が解れているので二度目は最初よりも大分楽なことも分かったのが大成果である。今後長距離練習にはこの方法も使えると思った。あれ程走り込んでいても二度続けて走ると全く足取りが違う事が分かった。



参照:
汚れを落として欲しい 2021-02-09 | マスメディア批評
音楽監督ティーレマンの去就 2020-12-29 | マスメディア批評
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突拍子無い小ルネッサンス

2021-02-11 | 文化一般
会議は予定より一時間遅れて始まった。打ち合わせに時間が掛かって更に首相府と各州とが揉めたようだ。結果は、ロックダウン終了を3月15日から7日に繰り上げた。しかし、小売店等を再開するには指数35を掲げて、それが数日続き且つ近隣州からの買い出しを避けるために、近隣州との話し合いが必要になった。

その他では床屋3月1日再開は全く問題が無かったようだが、学校等はメルケル首相に否決権が無いために連邦主義で押し切られたという事だ。州によって状況は異なるので、来週から再開するところ再来週から、来月からと様々で、その事が感染の数値等に出ればいいと思う。但しロックダウン当初の予想通り学校が感染地になったことは否めなく、数値が上がるとすれば変異株がそこで培養される。

次回の会合は3月3日であるが、数値が上がるようなことになれば元の木阿弥で学校を閉めなければいけない。床屋は二三日でまた閉店である。

バーデンヴュルテムベルクが来月初めに35を切っているかどうかは分からないが、その後二週間程の中には35に達する可能性は充分にある。バイエルンがどの時期に35に達するか?3月10日頃に達すれば、新制作「ばらの騎士」も200人ほど入れれるかもしれない。新たに商店などには一人20平米ルールを出している。

バーデンバーデンの復活祭への見通しは何時頃開くかと言うに過ぎない。ドイツヶヴェレの報道では、改めて2月末のチェルニコフによるバーデンバーデンでの舞台準備が始まるとある。昨日発表の「ハウスシュピール」の20日に「マゼッパ」のマリアの子守唄が中継されるので、その翌日から舞台が組み立てられるのだろうか。指揮者のキリル・ペトレンコは21日にミュンヘンから来れる。

一方、ドイツェヴェレの書き手は、支配人スタムパの発言に注目して変わった推測をしている。当該発言は「ベルリナーフィルハーモニカーとの復活祭を公演の新たなルネッサンスとして準備できるように」というもので、「小さなルネッサンス」とは何ぞやとなる。記者はそこから、復活祭をオートドックスの復活祭日に移動させて5月2日に始めると突拍子も無い事を書いている。なるほどスペイン旅行のヨーロッパコンサートとその後のマーラーフェストはキャンセルされる可能性もある。

しかし、一月ほど遅らせても会場を満席に出来る訳でもなく、必ずしも条件が良くなる訳でもないので、やれるときにやってしまう事の方が安全である。

来週の「ハウスシュピール」の前夜祭で質問することを今考えているが、やはり合唱の問題が一番気になる。この週末にベルリンで初めて合唱を使って無観客演奏会があるので、その様子が参考になるものだ。収容人数は指数35以下に落ち着けば500人で通るかなと思う。



参照:
発注したFFP2髭マスク 2021-02-10 | 文化一般
ロックダウンの先行き 2021-02-08 | 料理
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発注したFFP2髭マスク

2021-02-10 | 文化一般
雪はこれから本格的になると思う。積雪は根雪にもならない程度で、気温はまだ零下七度ほどで週末にかけて二桁に下がる。車に不凍液は入れてあるが、二桁までは予想していなかった。森の中での駐車は40分ほどなので大丈夫だと思うが先にエンジンルームを温めておいて注意しなければいけない。

苦情した電池の補償を金券としてもらった。7ユーロである。但し購入したスーパーでなくて直営店でしか使えない。反対方向にあるのでその為に一度行く。折角そこで買うのだからその額を有効に使いたいのでネットで調べてからにする。電池自体はいつものスーパーで確認すると1.7ユーロも支払っていなかった。だから代わりのものもそれほど高価なものは要らない。電球ぐらい高価なものを購入しておくと節電には役に立つ。それ以外ではキッチン用品か。

愈々バーデンバーデンの祝祭劇場が動き出した。昨年バーデンバーデン市が出資した中継機器を使って自前のストリーミング「ハウスフェストシュピール」を行うようだ。先ずは2月17日にヴァイオリンのテツラフがお話などに続いてソナタを演奏する。翌日には人気歌手ユリアン・プレガルデンが「詩人の恋」を、そして20日にはマゼッパでマリアを歌うオルガ・プリトリヤコがその中から「子守歌」を、その前夜にはオリジナルなども演奏するヴィジョン四重奏団が登場。再び直ぐに祝祭劇場に来れない人に世界に向けて各チャンネルを使って生中継されるようだ。プログラム内容からすると決して悪いどころではなく、全ての道はバーデンバーデンに続くように所縁などから構成されているようだ。

又前夜祭として特別にエクスクルシーヴとして情報番組をやるようなので、質問や期待等をぶつけてやろうと思っている。

キリル・ペトレンコの日程を見ると13日にベルリンからの生中継で、20日にミュンヘンからの中継なので、その間に復活祭の準備がある筈で、バーデンバーデンで舞台を組むのではないだろうか。明日10日には2月15日以降のロックダウン日程が殆ど決まるので、計画としての復活祭が決定して本格的な準備に入ることになるだろう。

注文したマスクが届いた。FFP2認定を受けているので誰にも文句は言われない。これを使わなければいけないのはバイエルン州に出かける時だけである。次に出かける可能性があるのは3月後半である。その時にFFP3以上のKN95を使ってもいいのだが、より息苦しい。そこでこれを購入した。黒が欲しかったのも暗い劇場で着けなければいけないとすると眼鏡が曇る問題と鼻先が白いと視野に入るというのがあった。更に指が汚れていると白は使えないので価格の高めの黒を購入。最初五枚組を発注したのだが一つあたりが高価過ぎるのと、製品不良も少なくないというので10枚組を交換追加発注した。一つあたり1.4ユーロほどになった。人にプレゼントすればいい。

実際に使ってみると今まで使っていたKN95とは採寸のバランス異なっていて、鼻が当たる感じがするが、鼻のしたのギリギリまで下ろせる、つまり眼鏡から遠くなる。オペラ上演中気分よく着けていられるとは思わないが、暗闇に黒だから加工していてもあまり分からない。嵌め方によるとペトレンコの髭と変わらない。夏のオパーフェストにはマスクなどはしたくはないが、最悪のラインとしてこれさえあればなんとかなる。人に分からないような息抜き加工などはそれから考えればいいだろう。



参照:
双子の同時進行 2021-02-02 | 生活
未だ遅くないマスク選び 2021-02-06 | 生活


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汚れを落として欲しい

2021-02-09 | マスメディア批評
冬にこれほど雨が降ることは少なかった。それどころか黄砂が降った。そして寒気がやって来た。各地では所謂氷の雨が降って事故等が続出で一部で交通が閉鎖された。氷の雨の怖さはスキー場から分かれて戻ってくるときに体験したので良く知っている。何回もアウトバーンで駄目かと思った。上から降ってきて直ぐに凍り付くので、数え切れないほどの事故車を横目にボーデン湖からワイン街道に戻って来たときにはヘッドライトが真っ暗になっていた。電圧が下がったのかと思って自宅から数キロ先で態々車を停止して前から見るとヘッドライトも車も氷の下で見えなかったのだ。本当に驚いた。それ以後は同様の天候の時は運転しないことにしている。ある意味大雪よりも怖い。道路開通にも時間が掛かる。

幸い寒気の流れは日曜日はヘッセン州まででこちらは摂氏4度ぐらいもあった。しかし朝走りに行くと森の中の軒から氷柱が垂れていた。このようなことは初めてで、地面も霜柱も無く硬くサクサクとしていた。表面だけが凍っているようだった。陽も出ず小雪なので山の中の気候の様だった。流石にネットウォーマーも役に立ったが、走る時には外した。それほど寒くはないからである。

車中のラディオは、今週は摂氏零下二桁まで行くところも少なくないことを伝えていた。いよいよ本格的な冬である。それも謝肉祭の来週ぐらいになると一挙に春らしくなる。また、医療関係者などの昨年分のボーナスとして1400ユーロが支払われるとあった。医者が看護師だけでなく、清掃要員にも支払われるというのでそれは重要だと思った。

オズナブリュックの老人ホームでファイザーワクチンを接種済みの14人が英国株のコロナに罹った。既に1月15日には二本目を打っていて、2月2日の従業員の抗原検査から陽性が判明した。一体何時の時点で感染したのかなどが不明で、少なくとも接種によって重病化しなかったのだろうとされている。本格的な調査は続けられていて、注目される。

来週15日からの施策への方針は様々な意見が出ているが、四週間ほどで、小売店等を開ける様になれればいいのではないだろうか。その時点で指数25以下ならば、現在6%を超えたとされる英国株の感染拡大を抑えている証拠にもなるだろう。予測よりも実証的に策を練らねばいけないとされていて、皆が求めるように半年間の工程表等の作成はまだ無理だとされている。

それを目指して催し物の再開などが準備されればそれ以上に喜ばしいことは無いであろう。一方隣国のオーストリアでは床屋などが開いたようで、それをして似たもの通しの兄弟であるバイエルン州は叱責している。オーストリア内部ではティロルを閉鎖しようなどと狭いところでとても揉めている。

昨秋綺麗に拭かれた窓が全て黄砂で汚れ、今度はそこに雪が積もって、どこまで綺麗に洗い落とされるかどうか。まだまだこれから陽射しが待ち望まれるところなので、上手く透明度を確保して欲しい。

フランクフルターアルゲマイネ新聞にクリスティアン・ティーレマンをドレスデンに訪ねたインタヴューが掲載されている。注目すべきは、バッハラーとのことで今迄も繰り返して発言していた一度も喧嘩などしたことが無いに加えて、同志として復活祭へと同じ気持ちで向かっているとまで言い放っている。これは新局面に思える程なのだが、昨年の中止に続いて今年だけは何とでもしたいという気持ちで、州知事から一貫して動いたという事で確実性のあるプログラムを満足のいく以上の解決策を導き出したという事での評価とも見た。逆にドレスデンのペーター・ティラーには批判的で、ドレスデンでの夏以降の再開の練習すらも出来なかったと、ザクセン事情に言及しながらも不満を漏らしている。ストリーミングすら出来ないとして失望を漏らす一方、ヴィーンでブルックナーの録音をと録っても自分の楽団では無いことに残念に思ったとしている。その他歌手の名前迄を挙げながらの宣伝もしていてある意味完璧に近い模範解答をしている。バッハラーがそこまで教育したのかと思うほどだ。

バイロイトの関しては再構築の必要性と来年の計画中である事、つまりパルジファルとローヘングリンを一つで一つの枠を作ることなどに言及している。そして、重要なの肩書でなくて何をするかであって、その事に関しても自分自身のバイロイトでの仕事は全く変わらないとしている。

やはりここまで読み進めるとその話しの内容を其の侭鵜呑みには出来ないことは分かるのだが、ある意味物言いはとても大人しく、やはり文化相からの小言が強く効いているとしか思えない。余程バッハラーが影響与えているのか、とても外交的な所作が目立つ。



参照:
Hauptsache, es findet wieder etwas statt, MICHAEL ERNST, FAZ vom 8.2.2021
音楽監督ティーレマンの去就 2020-12-29 | マスメディア批評
紐付きを嫌がる人々 2020-12-24 | マスメディア批評
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ロックダウンの先行き

2021-02-08 | 料理
先日血のソーセージを食した。嘗ては血生臭い感じもあってそれほど好きではなかったが、最近は身体が冷えた時などにも食する。地元料理には胡椒と血で煮込む料理もあるのだが、それに比較するとマイルドである。ジャガイモも豊富に食べれるのだが、なぜか中世料理にもなっていて、大航海前の話しではない筈だ。

ここ暫くは例年以上に野菜が高価になっていて温室を使いにくいなどのコロナ物価もあるのかもしれない。暖かくなると楽になるだろうと思うが、週明けは本格的に冷えそうである。

週明けは水曜日に今後のロックダウンへの対処が決まる。既に目標としている新陽性者数値は指数50を達成できそうであるが、それを期にロック団を終了学校等の再開で、再び感染が広がりロックダウンへとなるとされていて、特に変異株の比率拡大によればとても早い速度で進行するとされている。実際にワイン街道でも各地域で英国株が確認されている。現在は指数下降傾向にあるのはその比率が小さいからだとされていて、今後が警戒されている。

これだけの情報が渡されると国民の64%が更なるロックダウン延長を望んでいるとなる。数理の専門家グループは二週間から四週間の延長で、コロナ零に成る地域も出て来て、それらをグリーン地域として、上昇する地域をレッド地域として制限を変えていくことで競争から結果がよくなるとされている。赤の地域は閉鎖することになる。しかし昨秋必要な時にベルリンを閉鎖できなかったのはどう考えているのだろうか。期待は全く出来ない。

各州と連邦政府の文化省当局では既に開放への下書きが出来ているようで、先ず音楽教室などの教育も学校が再開すると同時に、また公立の劇場とか公的な文化施設などは少なくとも小売店が再開される時には再開されるとなっているようである。

さて、ロックダウン延長が上手く復活祭前に終って、催し物も再開となればなによりもである。バーデンバーデン自体は長く指数50以下の34.4であり、バーデンヴュルテムベルク州も連邦共和国のトップである64.1と週が明ければ50へと下がる。学校再開をもう少し諦めることで、昨秋9月並みの状況へと戻すことが可能である。新株の感染拡大を阻止することで得られる果実は大きい。



参照:
ロックダウンの延長 2021-01-05 | 生活
よい物をよい時に食べる 2006-04-06 | 料理


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示唆に富んだミラノの講話

2021-02-07 | ワイン
夜明け時には雨が止んだ。何とか今週もお勤めが消化できた。少し出が遅れたので、峠から下りてくるときには霧雨状だった。それ以上に視界が効かなかった。深い霧である。しかしどうも事情を知るとサハラ砂漠の砂が振る黄砂現象だったようである。あまり覚えはないが、二十年に一度ぐらいは強く出るのだろう。先が見えないと何処を走っているのかオリエンティーリングを失う。データの転送が上手くいかなくなったので新しいGPS時計を買わないといけないだろう。

土曜日は先週に続いて指揮者ズビン・メータのミラノでの演奏会が中継された。その演奏に関しては改めて書くとしても、クリスマス前にキリル・ペトレンコがローマで交響楽団を振ってシューベルトの大ハ長調交響曲を指揮して更に晩夏に新シーズンをこの曲で開けてツアーに出るように、ミュンヘンの座付楽団に続いてここでも同じ曲を指揮している。とても比較が面白い例である。

そしてその様な事を考えている向きにはご本人のミラノでの講話がとても多くの示唆をしている。一昨年に日本へ出かける前のブルックナーに関するその話しと同じように、いつもとても意味深い。ここでは、本当のシューベルトを振れるのは俺だけだとメータに語ったのはヨゼフ・クリップスで、ザルツブルクのカラヤンでもグラーツのベームでもないという話しだ。

余談で、当日ミラノで紹介したヴィーンの国立歌劇場のイスラエルの歌手ヘン・ライスについてその経緯を語っていた。イスラエルフィル時代にオーディションに来たようで、軍属だったので軍服で来たというのである。そしてマイエール支配人に紹介したという。
Concerto M° Zubin Mehta


メータ指揮のそのセマンティックな意味合いとしてレントラーの描き方について先日触れたのだが、ここでもその文化環境について示唆している。更に前記した座付楽団に関しては、スカラ座の音楽はヴィーナーだと言ったのも、丁度ローマでペトレンコが振ったものと対照的な話しになっている。詳しくは何度でも繰り返して書くことになるかもしれないが、今年の秋まで何度も話題になることかもしれない。恐らくベルリナーフィルハーモニカーは日本旅行にこの曲のプログラムをもって行くと予想する。

週を掛けてワインを一本開けた。以前ならばより軽いものを一夜で空けて仕舞ったが、高価でありアルコール度も高いもので二回が三回へと延びて来た。勿論開けて三回目になるとプリミエクリュでも酸化してしまって味が落ちる。特に2017年のような酸が弱い年度になるとより厳しい。それでもミネラルだけは楽しめるので駄目というほどではない。

グランクリュのグレーフェンベルクの上部にあるテュルムベルクという事で購入したのだった。グランクリュの様に十年とか寝かさないでも惜しくないのでこうして簡単に開けれる。それでも安くはない。25ユーロともなれば、ヴィーナーフィルハーモニカーでも生で聴けるような価格である。



参照:
怖くないコロナ第二波 2020-06-12 | 雑感
ニキシュ指輪四十年 2021-01-27 | 音


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未だ遅くないマスク選び

2021-02-06 | 生活
生まれて初めてマスクというものを発注した。FFP2とされるものである。手元にはKN95もあるのでバイエルン州に出かけるにしても特に困りはしない。勿論マスク警察が詳しく調べるとドイツの認証番号が入っていないとかでケチを付けれる。そうなると50ユーロの罰金だろうか。しかしどこにどれだけ滞在するかである。

しかし、ミュンヘンのオペラ劇場に出かけようと思うと準備しておくべきだと考えた。当分はマスク無しでは入場も出来ない。中で外すようになるのもドイツで一番遅れるかもしれない。手元にあるKN95は空気フローが毎分85lしかないのに対して95lある。これは大分息が楽である。240pa でその量が得られるのに対して片方は350paであるから結構息を吹く感じになる。

勿論サージカルのようには行かないが形があって口元にスペースが空くだけでも楽である。KN95になると95%以上コロナをはじき返すが、どうしてもその呼気の勢いが強い分呼気が音を立てる。それがFFPで若干弱く低い音になると予想される。同時に眼鏡への影響が少ないと助かる。しかし、マスクしてオペラ鑑賞などしろと言えるなと思う。とんでもない。

さて、ミュンヘンでは三月からは人を入れてオペラ公演が出来るだけの状況になって来た。先ずは再演のユディートをリニヴが振れるかどうか。縮小しなければ難しいだろうが、その辺りを上手くやり抜くのは彼女しかいないと思う。その後にタンホイザーが入りルチアへと繋がる。

そして新制作「ばらの騎士」である。既に管弦楽は縮小版を利用することが明記されている。ブージーアンドホークスで出ているクロークと言う人の2019年管弦楽版だ。ノートによると、アドリアネの管弦楽でより一層歌のテクストと楽器使用での音色感などが重視されるというので、より微妙さが求められそうだ。指揮の次期監督ユロウスキがどこまで付けれるかは分からない。しかし伯爵夫人のマルリス・ペーターセンだけでも金を出す価値はあると思う。バリコスキーの演出がどこまでこうした切り取られた節制の美を浮かび上がらせることが出来るかは知らないが、芝居としては間違いなくロココの美を作ってくれると思う。これが成功すれば、嘗て以上にミュンヘンの劇場の十八番として世界から多くのファンを魅了できるかもしれない。

舞台の上と下そして裏は何とかなる。劇場の方がどうなるか?予想としては150人から250人入場で始められるかどうか?その前提条件としてバイエルン州が新陽性者指数十万人中で50人を下回ることだろう。ゾーダー知事は連邦共和国のどこよりも厳しいマスク規制などを敷いた。つまり3月の時点で目標に達していなければ政治的責任が問われる。逆に今日現在のミュンヘンの指数が46の大都市トップと同時に州が達成することで、間違うと次期首相候補争いにも乱入する可能性だってあり得る。政治は実績が何よりもである。すると少々のまやかしでも抑え込もうとするのではないか。劇場にとっては運が回って来る。出来れば500人を目指したいところだが、また6月のオパーフェストへはまだ猶予があり、徐々に体制を整えていきたいところだろうか。

発注したマスクは敢えて黒い五枚組にした。その形状は手元のKN95と同じで持ち運びも容易だ。黒であるから劇場などでも使い易い。なによりもコムパクトで邪魔にならない。そして春になって暖かくなった時もネックウォーマーは使えないので運動時にも簡単に汚れた手でも扱えるマスクとなる。これはとても助かる。白は10ユーロしなかったが黒は13ユーロする。しかし数は使わないのでそれで充分である。



参照:
FFP2のパン屋さん 2020-12-22 | 暦
最高品質のメードインシナ 2020-04-30 | 生活
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ワクチン接種後の工程

2021-02-05 | 歴史・時事
東京オリムピック界隈が騒がしい。そろそろ中止を決めないといけないのに水曜日に東京オリムピック実行委員会が手引書を出したことから、一挙に爆発したようにも思える。ドイツェヴェレの報道を読むと、そこには「選手も全ての関係者は自己責任で日本に来るように」となっているようで一挙に東京オリムピック潰しが始まったようだ。

暖かくなった。パン屋では初めてマスクについて指摘があった。その前の爺さんがこちらを見ていたようで、それも切っ掛けだったろう。引っ掛かった。下のマスクを見せてやった。勿論FFP2では無くサージカルでしかないが、規則ではそれで構わない。「プロテストだよ」と言ってやった。

車中のラディオはワクチン接種後の工程についての話しが出ていた。倫理委員会の見解としても接種後の人々が何かの自由を得るのではなく、接種の段階によって一律に施策上の制限が解かれるというものになるようだ。

ワクチンの有効率は最大95%なので残りの5%には絶えず危険に曝されることになる。つまり接種済みの無感染者が勝手気ままに動くことである一定の人々がより多く危険に曝されることになる。それを避けるためにも制限は一斉に緩和されていくというものだ。最初から数%の人を強制収容所に入れる政策にならなかったことと同じ意味である。

その意味からは、自分自身は抗体が出来ていると思っている人物も少なくとも最低の規制には準拠して行かなければならないことは確かで、「手前の勝手だろう」とは言えないのである。

ヴィーナーフィルハーモニカーがザルツブルク音楽祭ロゴの入った布口当て姿の写真を曝していた。馬鹿丸出しだが、職務で着席するまではマスクをするようになっているのでその為に使っているのだろう。オーストリアやバイエルン州ではFFP2基準なので私の様に二重マスクにも使えない。そもそも飛沫で感染するのは会話中とか前にいる人ぐらいで、あとは咳をクシャミを腕で抑えていれば用が足りる。空気感染を考えた場合にサージカルも布当ても殆ど用をなさない。PCR検査で頻繁に管理していても確率の問題だ。

注文した車のテールライトを交換した。警報が消えなくなっていたので、それに騙されて長く放っておいた。最後に長距離を走ってから暫く経っているので、覚えていないが、晩秋から切れていたのは確かだろう。追突されるようなことが無くて良かった。後ろから警報を鳴らされたので調べてみて良かった。



参照:
ストッキングを被る男 2021-01-22 | 雑感
厳しい二月を前にして 2021-01-28 | 暦

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灰汁の強いものは固めて

2021-02-04 | 雑感
ルクセムブルクからコンサート生中継があった。無観客でないので少し遅れて始まった。少しだけ気持ちが昂った。様々な想いが過る。一歩正常化であって、無理して行こうと思えば行けないことは無い。そう思うと穏やかではなくなる。
Jordi Savall / Le Concert des Nations | «Tous les matins du monde»


演奏自体は予想していたよりも老けたサヴァールのおじいちゃんチームがいつもの癖のある音楽をやるというもので想定以上でも以下でも無いものだ。強いて言えば打楽器の逆さ顔のお髭の爺さんがいなくて寂しいぐらいだろうか。人数も100人も入っていなかったぐらいか。空調は整っている大会場なので、距離さえ離れていたら、出入り管理している限り安全だ。しかしルクセムブルクは損陽性者指数十万人中171で若干落ち着いてきている。しかし国境の反対側のトリアーなどは22で大分の差がある。国境沿いでも48ぐらいだ。

此の侭変異株が猛威を奮うようなことが無ければ、三月にはドイツ連邦が現在の82.9から目標の50以下へと下がるであろう。すると当然条件が整えば500人程の聴衆を集めてコンサートも可能となるだろう。

ミュンヘンの夏のオパーフェストの申し込み締め切り日程の延長などの発表があった。それによると3月14日になったので、月初めに夏までの目星が出されるという事だろう。同じ支配人が前日に発表したザルツブルクの復活祭の方は収容二千人の数字が挙がったが、ミュンヘンは半数まで上げられるかどうか。バイロイトの祝祭劇場の様に空調が悪いと劇場は到底無理であろう。

とても暖かかった。窓を開け放った。空気が入れ替わったと思う。強風が吹いてきて、街の空気も良くなるだろう。陽射しが強くなって暖かくなると上昇気流も生じる。コロナも徐々に希薄していくだろうか。

足拭きマットを初めて新しい洗濯機で洗った。洗濯マークは摂氏40度までなので、エコプログラムで温度調整を試みたが出来なかった。40度から60度なので色落ちが心配だった。結果、全く色落ちなさそうだった。素材は綿となっているからそれは当然なのかもしれないが、又既に二度ほど洗濯してあったので落ちる要素は無かった。

これでこのエコモードで可成りの範囲は使えることが分かった。念のために塩素系漂白剤をしみこませてあったモップは別洗いにした。



参照:
バッハ最前線から現状報告 2016-02-26 | 音
ガッツリといきたい夜 2019-12-19 | 生活
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毛先が尖っている頭

2021-02-03 | 生活
発注した便器のブラシが届いた。短いのは知っていたがやはり一回り短い。使い方が変わる訳ではないだろうが、確かに振りは良くなっている。更に頭も小振りな感じがする一方、毛が荒く群になっていて隙間が空いているアフロアフリカン風なのだ。以前のは固まって密のアジア風だった。

そのお蔭で隙間に毛が入りやすい。更にツボの奥にもすんなりと入って行く。奥はケミカルで垢落としするぐらいで目につかないのであまり変わらないが、溜まりの底は角まで毛先が入るので気になるようなシミも落ちる。

元々カルクの水痕が気になっていたので、毛先が尖っているものに変えたかったのである。これも歯ブラシと同じで、押さえつけずにローリングさせることで白さが戻る。2ユーロもしないでこれだけの差があるのだが、ものがものだけにそうこうと簡単に使い捨てに出来なかったというのが本音である。実際に綺麗に洗浄して乾かしておいて処分するまでも置きどころに困る。

ザルツブルクの復活祭のプログラム変更が発表になった。既に昨年10月にオペラ公演は演出無しのコンサート形式での上演になっていたが、そのプッチーニ「トューランドット」がプログラムから消えた。その目玉であったソプラノのネトレプコは代わりに旦那と復活祭月曜日にガラコンサートを開く。そこで歌う予定だったゴルダ・シュルツもコンサートに出る。

プログラム変更の理由にバッハラー支配人は、練習の問題や入国制限を挙げて、問題なく公演できる方を選んだとするものである。しかし実施には主要歌手などは変わっておらず、更に舞台稽古も無かった。更に聖金曜日にもモーツァルトのレクイエムが演奏される。そして会期期間が十日から五日へと短縮された。

その反面、会場はなんと祝祭大劇場に二千人定員で売りに出される。発売日の三月初めにオーストリアではそれだけの入場を許可する工程表が出るという事だろう。距離を空ける為と言っても五分の四程の収容率となる。一体どこの距離を空けるのだ?

なるほど合唱団は人数を落とせば舞台の上で歌えるのだろう。これはバーデンバーデンでも同夜に同じプログラムで催されるので参考になる。合唱団はザルツブルクに対してBRの合唱団である。同国内でそこの問題はBRの内部規定に縛られるだけだろうか。シュルツに対してローザ・フェオーラがソプラノを歌う。更に前に小ト短調交響曲となっている。可成り楽器は絞って演奏される可能性が強い。



参照:
多様的に活発になること 2019-09-24 | マスメディア批評
オペラのヴィーナー 2020-08-09 | 文化一般


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双子の同時進行

2021-02-02 | 生活
爪切りが届いた。ゾーリンゲンのヘンケルの双子ブランドの製品である。爪切りのごみが落ちないように箱になっている商品だが、以前使っていたような気がした。写真を見ていてもその箱の部分が張り出していて、それが邪魔をして上手く切れないような印象があった。

早速試してみた。手に持った感じは全く初めてで、中の小さな爪切り自体は使ったことがあるかもしれないが、箱の部分は矢張り珍しい。重さはその部分が確りしているので重量感はあるが、手に馴染む。さて実際に厄介な足の爪を切ってみた。誰でも同じだと思うが、身体が曲がり難い上に分厚い爪に上手に歯を当てて切るのは容易ではない。

アマゾンの評価には、高級品なので日本語も比較的沢山載っていたが、カーヴの形状で深爪してしまうなどがあったが、結構思う通りに当てられる。決して爪を掴み難いことも無ければ、深く入って仕舞う事もない。とてもいい角度になる。

切り口も粘りのある動作で強くも弱くもなく切れる。長持ちしそうな感じもする。強く挿む必要も、鋭過ぎるような刃にもなっていないからだ。価格は23ユーロであるから、日本で購入する人は5000円以上出すのであろう。常用している皮袋にも綺麗に収まる。その隣にはやはり余分に購入した双子の毛抜きのピンセットが入っている。旅行には完璧である。

ヴィーンの歌劇場でクラスターが発生した。月曜日に生中継される筈だった「フィガロの結婚」と日曜日に新制作初日を迎える筈だった「カルメン」の中継やTV放送などがキャンセルされた。カルメンの主役のアニタ・ラチュヴェリシュヴィリが陽性となったことから、合唱団でのクラスター発生が発覚した様だ。新制作をビエイトが演出してオストラエストラーダが指揮する事になっていた。つまり既に下稽古を含めて二週間以上は稽古していた筈だから、合唱団だけでなく指揮者やアシスタントなどが感染している可能性も高い。報道は通信社のものなのだけで真相は分からない。

発表では合唱団を介して、同時進行で練習に入った再演の「フィガロ」の合唱団も感染することになった。合唱団が入るところで感染者が出る限りクラスター化は避けれないので、バイロイト音楽祭でも昨年のチューリッヒでも合唱団は別棟で歌わさせるなどの配慮がなされる。また管弦楽団はクラスター発生に備えて二群を準備するなどの配慮が必要になる。

ヴィーンの国立歌劇場でも今まで頻繁に歌手が陽性と分かって急遽配役を替えていたが、今回は恐らく演技指導で歌手や合唱などが一堂に会していたので最早個別に芽引きすることはならなかったのであろう。つまり従来は練習に入る前に陽性が発覚していたとなる。

復活祭のオペラを考える時に重要になる点で、新制作「マゼッパ」のチュルニコフ監督に続いてベルリンからツェッチマン支配人がバーデンバーデンを訪れて打ち合わせがなされたとあったが、管弦楽の規模も中規模以上なので奈落にどのような形で配置できるのか以上に舞台上での合唱が困難を極めそうである。

客席も最大規模500人とすれば、会場には合唱やバンダを配置する空間は大分生じる。最上階の客席を使うだけでも遠近感は不必要に強く出るが安全性は保たれる。バイロイトの様にそれでもマイクを使わないで良いならば価値はあるだろう。



参照:
ニキシュ指輪四十年 2021-01-27 | 音
殆ど出家ものの私 2021-02-01 | 音

コメント (2)
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殆ど出家ものの私

2021-02-01 | 
メータ師の指揮を堪能した。もう殆ど出家ものである。昼には2018年のヴィーンでのイスラエルフィルを振った録音が流れて、前半を聴いた。夕方には、金曜日からオンデマンドになっていたミュンヘンのフォルハーモニカ―を振った録画を流した。

オベロン序曲はクリスマスにペトレンコがローマで指揮した曲である。楽団も頑張っているが兎に角ふっくらとよく鳴る。

二曲目は、リサ・バティシュヴィリがベートーヴェンのニ長調協奏曲を弾いた。一昨日丁度一年前のサイモン・ラトル指揮のベルクの協奏曲を聴いたところなので、余計に期待は高まった。メータ指揮ではこのヴァイオリニストの良いところを引き出せると思ったからだ。案の定素晴らしい競演になっていて、地元のフィルハーモニカーが素晴らしい反応をしている。メータ師も霊感に満ちた指揮をしていて、ご満悦そうだった。

すると今度はそれを受けて更にいい響きを出して来るのがこの女性奏者で、そうなるとこの人がゾフィームターなどと一緒になって政府に賠償を請うた女性と同一だと思えなくなる。結構独創的で殆ど官能的なところもあるのだが、そこはメータ師の包容力が大きいだけでなくてとても上手に付ける。会場に恐らく座っているであろう奥様は「お父ちゃん格好いいよ」と胸の中で叫んでいるに違いない。

一楽章のカデンツァの響きは誰にも出せない。比較できる人を知らない。なるほど音楽自体はとても保守的な作りかも知れないが、中々ここまでの音楽をやれる人はそれ程いないと思う。こうして感応し合おうと、このフィルハーモニカーの方が放送交響楽団よりも芸術的にも上ではないかと思う。楽員も準備も出来ているようで、集中力もとても高い。なによりも楽員の世代交代が上手に出来ていて若々しい。

二楽章もとても良い。節度と流れがありながら歌い込みも充分で、同じように管弦楽団が対応して演奏している。三楽章とのバランスもヴァイオリニストの天性の感性もあるのだろうがとてもセンスがいい。合わせる指揮がヴィヴィッドに共感して対応できるのは、チャイコフスキーで上手く合わせていたバレンボイムなどよりも遥かに音楽に息吹があるからだ。可成りの名演が繰り広げられていて、このガルネリ、デルジェスはどうしてこんなに鳴るのだと思わんばかりで、圧倒的だ。 

二月を前に、やっと2019/2020年シーズンのプログラムを一纏めに出来た。片づける心の準備が整ったという事だ。2019年のルツェルンからの資料が積んであるので些か思いは色褪せるのだが、シーズン後半でコロナ禍に落ち込んでしまったから、そこから時間が止まって仕舞っていた。一つづつをアーカイヴへと仕舞い込む気持ちに漸くなった。

二月には春から夏への展望が徐々に開かれていくが、同じように中々上手く行かないかもしれない。しかし最早昨シーズンとの繋がりの中にはない新局面である。事情が大分異なる。どのような形になって受け身だけではないだろう。

疎ましく思っていた通知類にもやっと目を通した。ここで気になる事も出て来たからで、細かな情報を見落としていた12月中旬のバーデンバーデンの祝祭劇場の友の会からの手紙だった。勿論開封と同時にざっと目を通していたが、その仮会員としてどのような特典があるのかまでは興味が向かなかった。

しかしここに来て、復活祭でオペラ上演があったとしても非常に制限した人しか入場出来ないとなると、これは念の為に目を通しておかないといけないと思った。予定では「マゼッパ」三回で既に6000席ほどは売れていたから、どんなに入れても1500席でその四分の一である。パトロン等を初日に入れるとして、残り二回でも1000席しか出ない。友の会で捌けてしまう可能性があるからだ。流石に既に購入してあるように三回とも入れろとまでは欲張りしないが、一回だけでもとは思うからだ。

兎に角先を向いて歩こうと言うだけで、足元を固めて歩み出す準備をしておくに過ぎない。その為にも記憶の上でもアーカイヴ化が欠かせない精神活動となる。復活祭ではビュシュコフ指揮でリサ・バティシュヴィリのチャイコフスキーが演奏されることになっている。



参照:
イザ、バティアシュヴィリ 2020-01-27 | 女
自慢のエネルギー源 2021-01-31 | 暦
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