Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

希求の無い所、何も無し

2022-01-02 | アウトドーア・環境
大晦日には最後の荷が届いた。水曜日の夜中に発注したトレイルランニングシューズSertig II LowのサイズEU42 である。ヴェトナム製のフェアートレード商品であるが、製品はざっと見たところ完璧な品質である。スイスのライケル社をマムート社が買い取って、靴を出している。トレイルランニングシューズは最初の頃から同じ流れを購入しているのでその製品管理の向上を確認していた。

足入れをする。先ず紐がストッパーのつかないもので通常に蝶結びしなければいけない。専用ストッパも使いやすかったが、そこから切れて結び直すなどの不都合は一年ぐらいであった。だからどちらでもいい。

しかし踵の引っ張り紐がないのは足入れを面倒にしている。その分自分でしっかり緩めて絞めろということだろう。同時に製造の仕事量の増加やバラツキの防いでいる。それはフェアートレードならば価格に跳ね返るべきものだ。

購入価格が売れにくいカラーリングで90ユーロ以下ということで全て受け入れられる。しかし推奨小売価格120ユーロに近ければ不満が大きい。

実際に足入れすると若干窮屈感があるのは包み込み感があるからだろう。第一印象は一つ前のモデルに戻った感じで、MTR201IIMAXに近い。それでも重量は306G右、310G左で10G以上軽い。現用が200G台だったので、それに比較すれば重く分厚くなった。

走ってみなければ分からないが、底のプロフィールは変わっていて悪くはなさそうな気がする。つま先もある程度の反力があるので岩の足場の上に立つなどは問題がない。分厚さからしてもこれならば高峰の氷河でも歩ける。

印象からするともう一つ軽いタイプは用途が限られて市場がなかったのだろうと思う。価格はその時よりは高いが、分厚いのは90ユーロ以上支払っていたので、価格的にもフェアーである。

ブル―レイをPC経由でUSBからDACに直接繋いだ。32Bit,192kHzで出すと、矢張りいい音が出る。若干アップサムプリング傾向があるが、それでも実体感のある響きで、もう本当に驚きである。DCHのブルーレイもハイレゾで出すと、DLしたハイレゾファイルとはまた違うとてもしっかりした音が出た。

こういうペトレンコ時代の音を聴くと、今シーズン後任のユロウスキー指揮、エンゲル指揮と聴き比べて来て、本当に天才の仕事としか思いようがない。殆ど夢のような音響であって、散々悪口を叩いていても他とは比較のしようもない。本当に後任者は気の毒至極である。

技術的精査も芸術の核の一つであることは間違いない。なるほど芸術表現は決して職人的な芸術だけではない。当然である。しかし、職人的に精査してより技術の卓越を希求するところにこそ芸術が存在する。たとえ結果がどうであろうとも、その希求が薄れたところには芸術は存在しない。これだけははっきりしている。



参照:
新春に「死の街」からを想う 2022-01-01 | 暦
待望のランニングシューズ 2017-03-22 | アウトドーア・環境
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新春に「死の街」からを想う

2022-01-01 | 
年末30日に発注のものが配達された。ブルーレイの焼き機を早速繋いでみた。先ずは無料のソフトウェア―で音出しだけは可能となった。耳で判断する限り96kHzは出ているようだが、そのPCMソース自体は確認できていない。

更に無料のソフトでは真面に音出すのも結構限られる。また画像には広告かなにかが入る。画面については拘らないので、先ずは完璧に音を出すだけだ。

コルンゴールト「死の街」を再生する。劇場で一般発売前に購入したものである。昨年の新制作「トリスタン」初日に早速購入したので思い出深い。

兎も角、ミュンヘンの歌劇場での最近の無圧縮のデジタル録音は昨年出たマーラーの七番で初めて耳にした。しかしあの劇場のコンサート使用とオペラ上演では音響が全く異なり、コンサート会場としては決して良くない。

デジタル録音自体はザヴァリッシュ監督時代からあって、特に最後にご褒美で録音した「マイスタージンガー」もハレクレスザールで、それ以前はガスタイクの古いホールで録音されていた。つまり非圧縮では初めて本劇場の奈落からの音響を聴く。

マイクロフォンの設置はあまり変わらないと思うのだが、その音の明確さと劇場の鳴り感が圧倒的だ。それ以上に舞台上の声がよく飛んで明瞭である。バルコン正面よりもこの音はいいと思う。もしかすると王のローゲはこれに近いかもしれない。

管弦楽もこの明瞭さで聴けるところは少ないかもしれないが、直接音でなくて上手く奈落で鳴っている感じにホールトーンが収録されている。この上演の歌と管弦楽だけで、生で体験したほどのものは聴きとれるのは間違いない。映像はまだよくは観れていないが、少なくとも雰囲気だけでなくて、細やかなところまで楽しめるに違いない。

先ずは、引き続き完全無料でよりよさそうなフリーウエア―を探す。矢張り商業的に販売されているブルーレイのコピーガードは機能しているようで、普通には再生が難しいようになっている。

更にLINUXで再生しようと思えばいろいろと調べてみないといけないようで、それ程容易ではなさそうだ。先ずは小さな画面でも、最高品質のオーディオを鳴らしながら、医らに画像なく再生することである。少し時間を掛けて解決しようと思う。DL映像を焼いているうちに一番良い方法が分かるかもしれない。

それにしても、この音質と画像で「トリスタン」が発売されるかと思うと、初日や最終日に続いて、もう一度あの上演を堪能することになりそうだ。指揮者のペトレンコもマテリアルが十分な限りは編集作業のチェックに時間を掛けていると思う。その結果を考えるだけで胸がいっぱいになる。愈々、フルトヴェングラー指揮の名盤を超える事になるだろう。



参照:
準備万端整えての前奏曲 2021-06-30 | 雑感
邪魔になる日本語字幕 2021-06-20 | 音
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