Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

熟れ過ぎないマイルド感

2022-01-19 | 料理
今日も快復とはならなかった。微熱感がある。やっぱりただの風邪ではないと気が付く。この程度の微熱なら吹っ飛んでしまうか、快復する。しかし既に10日以上は微熱がある。インフルエンザでこれほど軽いのはない。ぎっくり腰も治らない。どちらかがなくなったら走りに出かけようと思ったが無理だった。従来型コロナの場合はこういう節々の痛みはなかった。手足も冷えたりするのもその一つだろう。

のど飴で治ったりしていた喉の痛みも戻ってくる。道を歩いても同じような空咳を聞くようになった。息苦しさに通じる。ある意味軽度な状態では従来型よりも呼吸に影響を与えやすい。これで走る気はしない。従来型は発症翌朝胸がスカスカながら走れた。

ドイツのICUの使用数が減り続けていて、二月中旬には感染者数の頂点を迎えるというが、重篤化さえ避けられれば、集団免疫化へと手が届く。一方で医療関係者の九割超しか接種が終わっていない所での拒否者の病院退職が相次いでいる。このような状況で一般的な接種義務などはありえないだろう。

現在議論されているのは今年の末に予想される再燃であってそれを避けるためにはデルタ型の接種が必要になるということらしい。オミクロンを抜けた後での接種義務化である。

総合すると此の侭医療に大きな負担をかけずにオミクロンをやり過ごせば先ず一旦終了する。そのあとの終止を打つために接種をどこまですればよいかに尽きる。オミクロン用のワクチンは役立たずになる可能性が強い。

引き続きDCHのアーカイヴでハイレゾを流す。気になっていたのはこれまた世評の高いラフマニノフ交響曲二番である。これはTV中継以外観ていなかったが、なるほどハイレゾだと違う面もある。しかし4Kなので伝送が厳しい。生憎アンドロイドでは映像の質を落とせない。ケーブルにつなげて再生してみる必要があるかもしれない。しかし演奏自体はまだまだ弾き込みが足りないのが分かる。前半のチャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」序曲と比較すれば一目瞭然だが、コロナ直前の交響的舞曲の素晴らしさに至らない。

ラフマニノフは、現在やっているチャイコフスキーのオペラに比較すれば容易にできた面もあるのだろう。今後他の曲なども含めて新たな名演も期待されるところである。柔軟性だけではチャイコフスキーで解決し得ない課題は中々克服が容易ではなかったと思う。ベルリナーフィルハーモニカーどころかそれをマスターした楽団は西欧には今までなかったのではなかろうか。なるほどロシアン楽派の弦が引っ張っている訳ではないが、表現幅がまたぐっと広がってくる。もう一人募集中のコンツェルトマイスターがどのような人になるかが楽しみである。

アーカイヴを観ているとアシスタントになっていた日本の女性指揮者が学生としてカメラで抜かれたりしていて面白い。

先週スーパーの安売りで購入したフォアールベルクのベルクケーゼを楽しんだ。5ユーロ以上買ったが、一週間楽しめた。油脂50%に近く、硬くともしっとり感があって、マイルドで文句のつけようがなかった。あの辺りの山谷の、国境を越えたアッペンツェーラなどの熟れ過ぎとは一味異なる、マイルドな感じそのものである。



参照:
夏の日差しを思いながら 2021-10-12 | 文化一般
この間の経過を追想 2022-01-18 | 生活
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